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2020 Fiscal Year Research-status Report

The effect of self-compassion intervention on mental problems for ICU admission families

Research Project

Project/Area Number 20K10763
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

武用 百子  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 臨床教育准教授 (00290487)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山岡 由実  神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (00326307)
明神 哲也  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00521428)
有光 興記  関西学院大学, 文学部, 教授 (10341182)
池田 敬子  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (60331807)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
KeywordsPICS-F / ポジティブ心理学 / セルフコンパッション / PPI / マインドフルネス
Outline of Annual Research Achievements

2020年度は介入についての文献検討を行った。以下に検討した内容を示す。セルフコンパッションへの介入は、広い意味でPPI(Positive psychology intervention )と位置づけられるため、PPIの効果、その妥当性について文献検討をすすめた。うつ病患者を対象としたPPIでは抑うつ状態の改善には低い影響を与えるが、不安の改善を目的としたPPIは有意な改善がみられることが明らかであった。以上のことからもPPIが健康を改善する可能性があるだけでなく、臨床疾患を有する対象で苦痛を低下することもできることを示す。
心理学、特に臨床心理学の分野では、主に苦痛を軽減する治療アプローチに焦点が置かれている。PPIは健康状態を改善することを目的としているため、臨床疾患を有する患者では健康状態と再発または再発のリスクがあるため、PPIの効果に対する評価は異なることが指摘されている。先行研究からは、幸福感と心理的苦痛は2つの独立した概念であり、症状の治療が必ずしも幸福感の改善をもたらすとは限らないことも示唆されている。これらの知見からも、本研究においては、PPIを含む幸福増進アプローチの有効性をさらに確立する手法を用いることが必要であると考えられた。
また対象者や介入方法をメタ分析した先行研究では、障害型(精神疾患と身体疾患の比較)と介入形式(個人対グループ)に有意な影響はなかったことが示されている。介入期間の緩和効果は有意ではなかったが、8週間より短い期間のPPIは幸福に有意な効果を示さなかったが、より長い期間のPPIは幸福に有意な効果を示すことも明らかである。
以上のことから、本研究の介入期間については当初の予定より長い8週間とする必要があることが考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2020年度は新型コロナウィルスの感染拡大により、代表者はじめ分担者もそれぞれその対応に追われた。しかしながら各自文献検討を進め、介入技法についてオンラインで学ぶ機会とした。プログラム開発のために必要な要素について、文献検討でおよそ必要なものは抽出された。
エンドポイントには幸福感を主軸とすること、また併せて抑うつ状態、不安状態の指標を用いることにする。
また、プログラムに含めるものとしては、①自分自身に目を向ける方法論としてマインドフルネスを導入し、②マインドフルネス瞑想、③感謝の気持ちや親切のカウント、④積極的で建設的な対応などを盛り込む予定であるが、さらにセルフコンパッションを高めるワークについて先行研究を分析してくこととする。
以上のプログラムを2021年度には開発し、効果検証へと進めていくことができればと考えている。

Strategy for Future Research Activity

現在までに文献検討をしてきたことをまとめ、プログラムの作成を行う(8月末)。ここまでは主に分担者の有光教授と進めていく。
プログラムの作成をしたら具体的にWeb上でどのようなことができるのかについて、分担者全員で検討を進め、クラウドに介入技法を設置しトライアルを行う(10月末)。この作業については、大阪大学工学部教員を協力員として、ノウハウを検討する。
同時に倫理申請を行い、リクルートが可能な病院の倫理申請の有無を確認し、必要時他施設の倫理申請を行う。
対象者のリクルートを行う病院の協力者への説明は2022年1月~2月とするが、新型コロナウィルスの感染状況を鑑みて臨機応変に対応していく。

Causes of Carryover

2021年度使用額が生じた理由は、新型コロナウィルスに関連して関東および関西で実施予定の打ち合わせがすべてオンラインとしたためである。
したがって使用計画としては、プログラムをWeb介入とするためプログラム開発にかかる費用に充てることとする。
また、研究協力者として大阪大学工学部教員に参入してもらう予定であるため、謝金や協力者に必要な経費とする。

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Published: 2021-12-27  

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