2022 Fiscal Year Research-status Report
前立腺がん治療に伴う性機能障害を支える患者と家族への情報提供ツールの検討
Project/Area Number |
20K10773
|
Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
林 さえ子 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (40759544)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 詳子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (60212669)
大石 ふみ子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (10276876)
佐藤 一樹 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (60583789)
福田 博美 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90299644)
加藤 亜妃子 人間環境大学, 看護学部, 准教授 (30553234) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 前立腺がん治療 / 性機能障害 / ケアニーズ / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,前立腺がん治療に伴う性機能障害を支える患者と家族への情報提供ツールを検討することである。2022年度は,前立腺がんに対して手術,外照射療法,小線源治療,ホルモン療法,各単独治療を受けた48名へのインタビューデータをもとに,前立腺がん治療に伴う性機能障害に関連するケアニーズを分析した。前立腺がん治療に伴う性機能障害に関するケアニーズは「性機能障害の悩みに寄り添う医療者の姿勢」「性機能障害と対処方法について正確な理解を促す治療方法決定時の情報提供」「個人や各カップルの性機能障害の悩みに対応した専門的ケア」「性機能障害の悩みを共有できる患者交流の場」の4つに統合された。特に本研究目的に関連する情報提供のケアニーズは,日常社会における性機能障害に関する情報不足と,治療方法決定時の情報提供の不十分さについて詳細な知見が得られた。以上の知見は,国際学会で発表し,現在,がん患者支援に関する国際学術誌に投稿中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は,前立腺がん治療に伴う性機能障害にまつわる日本人男性のケアニーズについて論文化する予定であり,現在投稿中である。 また,前立腺がん各種の治療特有の体験の詳細を明らかにするために,これまで得られている調査結果に基づき質問紙調査を行う予定であったが,新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の影響により遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の様々な影響により,予定していた質問紙調査が遅れているため,研究期間を延長することした。なお,本年は感染症法において新型コロナウイルス感染症の位置づけが変更されるため,調査の推進につながると考えている。
|
Causes of Carryover |
質問紙調査が遅れているため,次年度使用額が生じた。 今後,研究期間を延長し質問紙調査を行い残額を使用する。
|
Remarks |
ナーススタディ:看護師のためのオンラインセミナーセクシュアリティの本質と看護における課題と展望①セクシュアリティとは,②セクシュアリティに関する患者のニーズ,③セクシュアリティのニーズへのかかわり方,2022年7月~配信 看護学研究奨励賞受賞,一般社団法人日本私立看護系大学協会,2022年7月
|