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2020 Fiscal Year Research-status Report

Development of a self-management program based on well-being theory for the people with mental disability

Research Project

Project/Area Number 20K10815
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

山下 真裕子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (40574611)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords3つの良いこと日記 / インタビュー / ウェルビーイング / ポジティブ心理学
Outline of Annual Research Achievements

本研究はウェルビーイング理論に基づくセルフマネジメントプログラムを開発し多角的に評価することを目的とする。そのため、今年度は地域で暮らす精神障害者に対し、申請者がこれまでに開発した精神障害者の地域生活におけるセルフマネジメント評価尺度を用いて質問紙調査を実施し精神障害者のセルフマネジメントの実態を把握する予定であった。しかしCOVID-19感染拡大に伴い、就労継続支援センターに通う精神障害者を対象とした調査が困難となった。そのため、計画を修正し、文献検討に加え、セルフマネジメントプログラムの4つの要素①良かったこと,感謝した体験の想起によるポジティブ感情を持つ,②目標と価値観を明確にする,③強みに気づき伸ばす,④達成感の実感のうち、①ポジティブ感情を持つためのエクササイズの検討を行った。
主観的幸福感等に効果があるといわれる3つの良いこと日記がポジティブ感情やその他にどのような効果があるかを明らかにするために、ヨガ研修を受けた一般住民7名を対象に3つの良いこと日記実施による体験についてインタビュー調査を行った。その結果、3つの良いこと日記を書くことにより、ポジティブな感情体験は増加し、ポジティブな感情の経験を基盤としてネガティブな感情低減の経験や情報処理過程の活性化、自己理解の深化が生じ、それに伴い行動が活性化したことで、生活体験の変化や、対人関係の良好な側面の促進が起こっていたといえる。つまり3つの良いこと日記は、人々のウェルビーイングを高める一助となると考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は精神障害者を対象としたセルフマネジメントに関する調査を実施する予定であった。しかしCOVID-19感染拡大に伴い計画の修正を要した。
精神障害者のセルフマネジメントの実態や関連要因については文献検討により補完した。
本年度は新たに、本研究の目的である、ウェルビーイング理論に基づくセルフマネジメントプログラムの開発に向け、プログラムを構成する1要素の効果を明らかにすることができた。そのため順調に進展していると評価できる。

Strategy for Future Research Activity

今後は、ウェルビーイング理論のうち①良かったこと、感謝した体験の想起によるポジティブ感情を持つ、②目標と価値観を明確にする、③強みに気づき伸ばす、④達成感の実感という4つの要素を主軸とした、精神障害者が主体的、継続的に取り組めるセルフマネジメントプログラムを開発しプレテストを行う。
具体的には、地域で暮らす精神障害者を対象にプログラムのプレテストを実施し評価を行う.プログラムの構成は5~6名のグル-プに会話形式で週1回 1時間×8回のプログラムを行う。
プログラムは4つの要素で構成する。①ポジティブ感情を持つ:3つの良いこと日記の実施、②目標と価値観を明確にする:達成したい目標や希望を言語化する、目標の達成を阻害するセルフマネジメントの課題、課題の改善により生じる具体的なメリットを挙げ、グループで共有する。③強みに気づきそれを伸ばす:自己の強みを発見し、目標達成のための強みの活用方法を考え実践する。④達成感の実感:実践したこと、その効果をグループ内で評価し達成感を実感する。
8回のプログラムを実施後、プログラムの実施可能性等の評価を行い、プログラムを洗練させる。

Causes of Carryover

精神障害者を対象に質問紙調査を実施する予定であったが、COVID-19感染拡大に伴い、調査が実施できなかった。そのため文献検討によるセルフマネジメントと関連要因について検討を行った。
さらに3つの良いこと日記の実施による影響について7名を対象にインタビュー調査を行った。計画の修正に伴い予定した予算の執行に変更が生じた。
次年度は、さらにプレテストの実施による謝金の支払いや、セルフマネジメントプログラムの完成に向けた動画や冊子の作成のために予算を執行する予定である。

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Published: 2021-12-27  

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