2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a self-management program based on well-being theory for the people with mental disability
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20K10815
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
山下 真裕子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (40574611)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | セルフマネジメント / プログラム / ウェルビーイング理論 / ポジティブサイコロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、精神障害者が主体的、継続的に取り組めるセルフマネジメントプログラムを開発して多角的に評価することである。本プログラムの特徴は、これまでの問題解決的手法ではなく、強みやウェルビーイングに焦点を当て、精神障害者の特性を考慮したわが国初のセルフマネジメントプログラムである。 本プログラムの有効性が評価できれば、精神障害者の地域定着と社会参加を促し、さらにQOLの向上と地域ケアの質向上に貢献できると考える。 そのために、2021年度はウェルビーイング理論に基づくセルフマネジメントプログラムを作成し、プレテストを実施すること、さらにその結果をもとにプログラムを修正し洗練させることを計画した。 先行研究をもとに、専門家会議を複数回実施して検討を重ね、ポジティブ感情を高めるためのプログラム、強みに気づきそれを伸ばすプログラム、セルフコンパッションを取り入れた2週間のプログラムが完成した。 その一部を7名の対象者に実施し、プログラムの実施がポジティブ感情に有効であることが確認できた。 今後は、その結果をもとに、プログラムを微修正し、ウェルビーイング理論に基づくセルフマネジメントプログラムの実施評価につなげる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度セルフマネジメントプログラムのプレテストの実施及び修正を予定していた。 2021年度は予定通り、プログラムの作成、一部プレテストの実施、修正を実施できたため、おおむね順調に進展していると評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度のプレテストの実施により、一部修正が必要な内容を確認できた。そのため、ウェルビーイング理論に基づくセルフマネジメントプログラムの内容を一部修正し、プログラムを洗練させている。 今後はより多くの対象に本プログラムを実施し、ウェルビーイングの有効性について評価する計画を立てている。
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Causes of Carryover |
次年度使用額の執行が計画通りに進まなかった状況として、COVID-19の感染拡大がある。感染対策として海外の学会発表や学会での情報収集や情報共有の機会が得られなったことで予定通りの予算の執行が困難であった。そのため、日本に滞在して参加できるオンラインで開催する学会に参加し、学会発表および情報共有等を行った。なお、計画の変更に伴う本研究の遂行に支障は生じていない。次年度も本状況は継続することが予測されるため、対面でのプログラム開催を変更し、オンラインでのプログラムの実施へと計画修正をした。そのため、より多くのプログラム参加が可能となり、余剰分は参加者への謝金として執行予定である。
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