2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a self-management program based on well-being theory for the people with mental disability
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20K10815
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山下 真裕子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (40574611)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ポジティブ心理学 / セルフマネジメント / 精神障害者 / 地域支援 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はウェルビーイング理論に基づくセルフマネジメントプログラムを開発し多角的に評価することを目的とする。そのため、2023年度は最終年度として、ウェルビーイング理論に基づくセルフマネジメントプログラムの介入後の追跡調査およびプログラムの内容の評価を行った。 プログラムの介入期間から1か月以降経過した時点で、同意の得られた20名を対象に、ウェルビーイングを測定するための主観的幸福感尺度、抑うつ感を測定するためのSDSを調査した。加えて現在のセルフマネジメントの状況、地域生活や社会参加、就労の状況について質的に調査した。その結果、抑うつの程度に有意な差は認めなかったが、ウェルビーイングは1か月後も継続して実施前より有意に高かった。またセルフマネジメント行動の継続性、地域生活や社会参加への積極性を認めた。 つまり、本プログラムは2週間という短いプログラムの実施ではあったが、本プログラムがウェルビーイングの向上に影響を与えることが明らかとなった。またその効果が1か月後も低下することなく継続していたことは、本プログラムの中期的持続の可能性を示唆するものである。本プログラムは非常に簡便な方法であり、プログラム終了後も対象者らの生活の中に取り入れ、継続できていたことが中期的な影響をもたらしたといえる。本プログラムの実施は人々がよりよく生きるスキルの獲得であり、ウェルビーイングを高める一助となると評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度に実施する予定であった、ウェルビーイング理論に基づくセルフマネジメントプログラムの介入後の追跡調査およびプログラムの内容の評価は実施できた。 今年度は、研究成果の成果発表を計画しており、発表学会の決定および準備は計画通り進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中に、申請済みの学術集会で発表、および今後論文投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
今年度は、本申請の成果を学会発表および論文発表する予定であり、その準備と実施を予定している。
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