2022 Fiscal Year Research-status Report
学校卒業後の在宅重症心身障がい児に適したデイサービスガイドラインの作成
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20K10874
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
竹村 淳子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (00594269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常国 良美 関西福祉大学, 看護学部, 助教 (10806805)
泊 祐子 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (60197910)
古株 ひろみ 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (80259390)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 重症心身障がい児 / 放課後デイサービス / 学校卒業後 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、「在宅重症心身障がい児者を対象としたデイサービス等に関する文献検討」で明らかにした児童放課後等デイサービスの課題は、重症心身障がい児(以下、重症児)を受け入れるための体制づくり、親を含めた重症児側の期待と内容の不一致、個別ニーズに応える難しさ等が明らかにされた。 今年度は、そのような状況をふまえて、思春期頃の重症児に対する放課後等デイサービスのプログラムやかかわり方の工夫を明らかにするための面接調査を実施しているところである。近畿圏内で重症児を受け入れている放課後等デイサービスで勤務する看護職を対象として、思春期を迎える重症児に向けたプログラムの工夫や年少児とのかかわり方の違い等について質的研究の手法を用いて分析を進めている。また、その際に実際の部屋の造りや、重症児を受け入れるための設備・備品があれば説明を受け、観察させてもらっている。 思春期の特性として、過ごし方の好みの変化や関わる人への反応など発達の変化と思われる点があったことがわかってきた。看護職員は、体調への気遣いについて、かなりの専門的知識を駆使するとともに、社会性に関する視点をもっていた。 現在、新型コロナ感染症がようやく落ち着きつつあり、面接への協力が得られるようになってきた。面接の予定がやや遅れているが、在宅障がい児への支援が比較的進んでいる東海地区の放課後等デイサービスに勤務する看護職に面接する予定である。また、訪問看護師テーション等と併設型の施設に勤務する看護職との面接を6月までに予定している状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症による行動制限が最大の理由である。本研究の対象者は、重症心身障がい児を受け入れている放課後等デイサービス事業所に勤務している看護職である。重症心身障がい児は新型コロナ感染症流行下においては特に厳密な感染予防が必要であり、そこに勤務する看護職員も人との接触に慎重になっていた。また行動制限時期が長期となったため、面接の許可を得る時期が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
重症心身障がい児を受けれている放課後等デイサービスに勤務する看護職員を対象に、面接数を増やす。面接では思春期になった重症児が喜ぶ遊びや学習内容、学校卒業後を見越した看護職の関わりを明らかにする。面接で得られた結果をもとに、思春期の重症児に適したプログラムを考案する。
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Causes of Carryover |
2022年度に予定していたインタビュー調査について、対面での調査が困難となり、次年度にずれ込んでしまったため。2023年度は対面インタビューにかかる経費として使用する予定である。
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