2022 Fiscal Year Research-status Report
胎児期から乳幼児期の子どもの命を守るチャイルドシート看護支援プログラム開発と評価
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20K10913
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
中嶋 有加里 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (40252704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 香織 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30281273)
上野 昌江 関西医科大学, 看護学部, 教授 (70264827)
大橋 一友 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (30203897)
長田 暁子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (20802424) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 乳幼児 / チャイルドシート / 妊産婦 / シートベルト / 妊婦健診 / 乳幼児健診 / 保護者教育 / 自動車安全 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1)妊娠期から保護者の車に同乗する子どもの安全(Child Passenger Safety:CPS)意識を高め、子どもの身体拘束や母子分離への対応力を高める成長時期ごとの看護支援教材を開発すること、2)車を利用する乳幼児の保護者を対象に、チャイルドシートの使用に関するグッドプラクティス、ヒヤリハット、悩みの実態調査から課題を明らかにすること、3)妊娠中から3歳児健診まで、看護職がチャイルドシート指導員と連携して継続的に支援した効果を介入研究で検証することである。 2021年度は、妊娠中から3歳児健診まで、看護職が支援できる8種類の教材を開発し、妊婦健診や乳幼児健診の待ち時間で動画教材を視聴し、パンフレット教材を確認・評価できるWEB調査ページを作成する予定であった。 開発する教材は、動画4種類「チャイルドシートの重要性」「正しい乳児用チャイルドシート使用法」「正しい2歳までの幼児用チャイルドシート使用法」「正しい6歳までの幼児用チャイルドシート使用法」およびパンフレット4種類「チャイルドシート購入ガイド」「乳児用チャイルドシートチェックリスト」「幼児用チャイルドシート購入ガイド」「幼児用チャイルドシートチェックリスト」である。 新型コロナウイルス感染症による影響が長期化したことや新大学移行による業務が増えたため、2023年度実施に変更した。2022年3月、2023年1月チャイルドシート使用向上の研究・実践に取り組んでいる科学警察研究所、日本自動車連盟、専門家会議にて多職種連携による保護者への働きかけなど検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和4年度(2022年度)も、新型コロナウイルス感染症による影響で、医療施設・保健センターでの調査は不可能であり、臨地実習と平行して濃厚接触による自宅待機学生へのオンライン実習を行うなど、教育業務時間が増えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度(2023年度)母子健康手帳の改正により、保護者の記録に「自動車に乗るとき、チャイルドシートを使用していますか」が追加された。妊娠中から3歳児健診まで、看護職が支援できる10種類の教材を開発する。出産施設と保健センターにおいて、乳幼児の保護者のチャイルドシート使用に関するグッドプラクティス、ヒヤリハット、悩みの実態調査を行い、使用課題を明らかにする。 研究期間延長1年を申請し、令和6年度(2024年度)は、実態調査の結果に基づき、教育プログラムを作成する。出産施設と保健センターにおいて看護職による介入研究を行い、成果を発表する。
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Causes of Carryover |
令和2~4年度(2020~2022年度)、新型コロナウイルス感染症による影響で、医療施設・保健センターでの調査は不可能であり、大阪府庁にてコロナ応援業務、病院実習運営変更への対応を優先した。令和4年度は新大学移行による業務も増えたため、最初の研究実施計画より3年遅れで実施する。令和5年度(2023年度)に研究終了期間を1年延長申請を行う予定である。
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