2021 Fiscal Year Research-status Report
若年認知症家族介護者の経験している「慢性的悲嘆」と健康に関する研究
Project/Area Number |
20K10918
|
Research Institution | Iwate University of Health and Medical Sciences |
Principal Investigator |
勝野 とわ子 岩手保健医療大学, 看護学部, 教授 (60322351)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 若年認知症 / 家族介護者 / 慢性的悲嘆 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度に実施する予定であった「若年認知症家族介護者の経験している『慢性的悲嘆』と健康状態についての研究実績は以下の通りであった。 1.「家族介護者の慢性的悲嘆」、「認知症家族介護者の慢性的悲嘆」に関する国内外の文献・資料を収集することを継続した。さらに「慢性的悲嘆」に関連する「介護負担感」、「介護者の健康」、「認知症のイメージ」、「秘匿感情」などの概念について検討した。 2.若年認知症家族介護者の慢性的悲嘆、健康状態、関連要因を記述する質的研究は、新型コロナウイルス感染症の拡大が継続しているためパイロットスタディのみを実施するにとどまっている。その中で、アメリカのPaun博士との情報交換、対象者をリクルートするための情報収集および関係機関や組織との連携を深める活動を継続している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の拡大が継続しているため、首都圏への出張が制限されるとともに対面でのインタビューを実施することが困難であるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の拡大が継続する場合は、ZOOMなどを用いたWeb面接の可能性を視野に研究を推進する予定である。さらに慢性的悲嘆と健康に関する概念図を基にそれぞれの要素とそれに応じた看護ケアを検討し介入プログラムを検討する予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の拡大が継続しているため、予定していた国内外の学会参加およびコンサルテーションを受けるための出張が延期となっている。さらに若年認知症家族介護者を対象とした質的研究も延期せざるを得ない状況であったため次年度使用額が生じた。今年度の研究費の使用計画は、全国の家族介護者を対象としたインタビュー調査を行うための国内旅費、参加者および研究協力者への謝金、学会参加費、学会参加旅費、可能であれば国際的な研究動向の調査等のための外国旅費、研究補助員の雇用費、郵送費、複写費、コンサルテーション費用として支出する予定である。
|