2022 Fiscal Year Research-status Report
挙児を希望する有配偶女性に対するリプロダクティブライフプランニング支援の構築
Project/Area Number |
20K10940
|
Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
アンガホッファ 司寿子 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (30381304)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉沢 豊予子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80281252)
中村 康香 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10332941)
吉田 美香子 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40382957)
武石 陽子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (00586505)
川尻 舞衣子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70815852)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 妊孕性 / ライフプラン / プレコンセプションケア |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、リプロダクティブライフプランニング支援のプログラム案作成に繋げるため、挙児を希望する有配偶女性を対象とした面接を計画していたが、新型コロナ感染拡大状況のなか、計画をすすめることに困難をきたし、実施することができなかった。 研究テーマに関連した文献の検討や、参加した研究会の内容から、生殖のライフプランにはプレコンセプションケアの考え方の重要性が高まっていることがわかった。将来の妊娠を考えながら、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことであるプレコンセプションケアは、その対象を思春期前期から生殖可能年齢にあるすべての人々とされている。生殖年齢にある女性たちの妊孕性に関する知識のニーズがあることが推測された。 かつて我が国の思春期教育は、予期せぬ妊娠予防や性行為感染症予防といった内容が主眼であったが、近年、ジェンダーの考え方や性と生殖に関する健康といった国際セクシュアリティ教育ガイダンスのキーコンセプトが取り入れられてきている。しかし、現在、日本の女性の第一子出産年齢(30歳)前後にある対象は、そのような教育に触れられてきていないものが多数と思われる。そのような背景も含め、いま子どもを持つことを具体的に考え始める段階にある対象に、どのような教育が求められているか、その内容は方法について検討できるよう、次年度は面接調査を実施し明らかにすることで、プログラムの構築を進めたいと考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
既婚女性を対象とした面接調査がまだ準備中であり、リプロダクティブライフプランニング支援のプログラムの構築とその評価にいたっていないため。
|
Strategy for Future Research Activity |
既婚女性5名程度を対象としたインタビューにて、妊孕性の自己評価と知識の理解を明らかにする。サンプリングは、新婚夫婦をサポートする機関への協力を依頼する。 その結果を基に、既婚女性の生殖のライフプランの支援に必要なプログラムを作成し、その評価を行う。
|
Causes of Carryover |
インタビューの実施ができなかったことによる、旅費や謝礼の支出がなかったこと、プログラム構築の会議開催や学会発表の旅費が発生しなかったことが理由として挙げられる。 次年度は、インタビューをする5名程度の対象者に対する謝礼、研究打合せや学会発表においての支出を計画している。また、プログラム構築に係る最新の知識や情報を得るために、研修会やセミナーへの参加、書籍等の購入における支出を計画している。
|