2021 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of a training program for visiting nurses
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20K10990
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
林 裕栄 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50214466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 美津代 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90279852)
水間 夏子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00740193)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | キャリアラダー / 研修 / 教育 / 管理者 / 訪問看護師 / 教育ステーション |
Outline of Annual Research Achievements |
埼玉県訪問看護ステーション協会の会長・副会長・理事ら総勢5名と研究者3名が月1回(合計11回)の会議をもち、埼玉県版訪問看護キャリアラダー(試行版)の作成を行った。また、研修体系の構築のための質問紙調査の内容検討を行った。 1つめのキャリアラダーであるが、作成当初に、埼玉県訪問看護ステーション協会が目指す訪問看護師像として「健康問題を抱える利用者とその家族に寄り添い、その人らしい地域での生活を支援できるように確かな技術を提供できる看護師」と記した。会議でのたび重なる検討の結果、ラダーは最終的に6段階とした。作成までの議論としては以下のとおりである。訪問看護ステーションに就職する看護師の背景はさまざまで、入職の段階から個人差が大きい。そのため、ラダーは日本看護協会に準拠しⅠ~Ⅴまでとするが、レベルⅢを二つにわけるため6つの段階にした。すなわち、レベルⅠは新卒者、レベルⅡは既卒新人~最終的には独り立ちを目指す。レベルⅢは一人前~中堅で、このレベルは幅が広いので中で二つにわける。一人前ではアセスメント力を高めて主体的に業務を遂行し、中堅では調整業務の幅が広がるイメージとした。レベルⅣは主任・副主任・管理者候補を想定、地域や社会に向けた活動も行う。レベルⅤは管理者レベルである。なお、管理者以上は別の評価指標が必要という意見があった。 2つめの質問紙であるが、訪問看護ステーション協会に加入する県内313か所の訪問看護ステーションの管理者向けおよびそこに所属する看護師向け(各訪問看護ステーションの看護師5名に依頼)の2種類の調査を実施した。現在質問紙調査用紙の回収およびデータ入力中である。 また、並行して新卒者等訪問看護師育成プログラムにも関与し、研修の内容、あり方についても継続的に調査・検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は、埼玉県訪問看護ステーション協会の幹部との定期的な会議を持ち、訪問看護の現状や訪問看護師の育成についての議論ができた。加えて、埼玉県版訪問看護キャリアラダー(試行版)を完成することができた。管理者および看護師のキャリアに関する意見等についても、埼玉県訪問看護ステーション協会会員対象の全数調査を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、埼玉県版訪問看護キャリアラダー(試行版)を実際の訪問看護ステーションで試してもらい、その評価を行う。 質問紙調査については、質問紙調査用紙の回収中である。現在、並行して回収された質問紙調査用紙のデータ入力をすすめている。 データ入力後は、その内容を分析し、埼玉県内の訪問看護ステーションにみあった研修体系を構築し、最終的に研修体系図を完成させる予定である。研修体系構築にあたり、再度、埼玉県訪問看護ステーション幹部との定期的な会議を予定している。 既に実施してる新卒者等訪問看護師育成プログラムも加えて、全てのキャリアレベルにおける訪問看護師のキャリア支援について検討する。全体像が見えた段階で、埼玉県訪問看護ステーション協会で行う研修、各地域の教育ステーションで実施する研修、職場で行う研修などの類型化および体系化を図る。 研修については、一部を実際に企画し、実施する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で1年目である2020年度の研究進捗が十分ではなかった。そのため、2年目に1年目の計画の多くを実施した。3年目も当初の遅れが影響している。しかしながら、2年目は順調に研究をすすめることができたため、遅れをとり戻すべく実施していく予定である。
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Research Products
(2 results)