2023 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of a training program for visiting nurses
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20K10990
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
林 裕栄 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50214466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 美津代 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90279852)
水間 夏子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00740193)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | キャリアラダー / 研修 / 教育 / 訪問看護 / 教育ステーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、研修プログラムの実施・評価および研修プログラムの精緻化および汎用性のあるプログラムの構築を図ることであった。 2022年度に実施した訪問看護ステーションの看護師対象の全数調査及び管理者へのヒヤリングをもとに、2023年度は、新たに臨床推論に関する研修会を3回企画・実施した。合計200人弱の訪問看護師の参加がり、訪問看護師のスキルアップのニーズの高さがうかがえた。 また、定期的な研究会議を開催し、研究協力者とともに検討を重ね、A県訪問看護師向けキャリアラダーを完成させた。またこのラダーは、A県訪問看護ステーション協会加入会員への配布のための冊子として製本した。2024年度のA県訪問看護ステーション協会総会で配布した。すでに試行的にいくつかの訪問看護ステーションでラダーを使用していただいており、今後使用しての改善点などを確認し、修正を重ねる必要がある。 いったん完成させた訪問看護師向けのキャリアラダーに沿った、訪問看護ステーション協会で実施する2024年度向け研修の体系構築を検討した。研究協力者とともに各ラダーのレベルに応じた研修内容を検討した。検討にあたり外部での研修がどのようなものが行われているのかを調査した。それらを参考にしながらA県訪問看護ステーション協会独自に開催するもの(新卒者等訪問看護師育成プログラム・看護実践・キャリアに応じた研修・管理者向け研修・教育ステーション事業として行うものなど)と外部の研修とにわけて内容を検討した。 教育ステーションで実施する研修内容についても研究協力者とともに議論をすすめてプログラムを作成した。加えて、教育ステーション事業のアンケート作成とその実施に関与した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力者として、A県訪問看護ステーション協会会長・副会長・理事ら5名の協力を得て、A県の訪問看護師向けのキャリアラダーを作成し、協会員向けに冊子を作成し配布できるように準備し、2024年5月に配布した。 また、研究協力者との会議を持つ中で、訪問看護師には臨床推論できる能力が必要ということで、それに関する研修会を実施した。 さらに、教育ステーションの効果や課題に関する質問紙調査を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度はこれらの調査結果をもとに、学会発表を行う。 加えてA県訪問看護ステーション協会版キャリアラダーの普及と訪問看護師の教育の在り方等について管理者向け研修会を実施する。また、ラダーを試行的に使用しているステーションにおいて、効果や課題についてもヒヤリングを行い、今後のラダーの冊子の検討及び訪問看護師のキャリア支援について検討を行う。 また、新卒者等訪問看護師向けの研修を企画し実施する。
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Causes of Carryover |
ラダーの普及のための管理者向け研修を企画実施する。また、すでにラダーを試行している訪問看護ステーションの看護師に対してラダーの使い勝手のヒヤリングを行うことで、改善点を検討する。最後に、新卒者等訪問看護師プログラムの企画実施および今後の研修内容の検討を行う。
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