2020 Fiscal Year Research-status Report
ストーマを造設した独居高齢者の在宅療養移行期の生活を支える看護実践モデルの開発
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20K10998
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
中垣 和子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (90420760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 寿美恵 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (20326440)
渡辺 陽子 (半田陽子) 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 准教授 (20364119)
船橋 眞子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師(移行) (50533717)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ストーマ造設 / 高齢者 / 独居 / 在宅療養移行期 / 生活 / 看護実践モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、ストーマを造設した独居高齢者の在宅療養移行期の新たな生活を組み立てるプロセスを明らかにすることを目的に、ストーマを造設した独居高齢者を対象に面接調査を行う予定であった。しかし、新型コロナウイルスの影響による安全面等への配慮から研究フィールドである医療機関との調整が進まず面接実施には至っていない。 そのため、①ストーマ造設高齢者の在宅ストーマケア確立に向けた看護支援に関する調査、②新型コロナウイルスがストーマ造設患者に与える影響に関する情報収集、をオンラインで実施した。①に関しては、現在データ分析中であり、『期待するストーマケアの習熟度を対象者に合わせ低くすることも辞さないこと』や『現時点のストーマケア実施者を確認するとともに、近い将来にストーマケア実施者が変更する可能性をも想定し、キーパーソンまたは訪問看護などの社会的サポートの介入の必要性を判断すること』など高齢者に特徴的な看護支援がみえてきた。引き続きストーマ造設高齢者の在宅ストーマケア確立に向けた看護支援に関する分析をすすめ、令和3年度中に成果発表を目指している。また、②に関しては、コロナ禍以前には当たり前のように行っていた入院中の患者と家族やケアマネージャーなどの外来者との病棟内での接触が行えないなど、在宅療養移行期の患者の体験や看護支援にも影響を来たしていることがわかった。このような現状も踏まえつつ、ストーマを造設した独居高齢者への面接が安全に実施できる時期や方法を検討していく。また、新型コロナウイルスの感染状況が改善され次第面接調査が開始できるように、同時並行で倫理審査会への申請を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大により、面接対象者であるストーマを造設した独居高齢者への面接が実施できないことが主な要因として挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染状況を考慮しつつ、ストーマを造設した独居高齢者への面接を実施できる時期やオンライン面接も視野に入れ検討する。これらの検討においては、ストーマを造設した独居高齢者への看護の経験を持つ臨床看護師およびがん看護学の専門家に意見聴取を行いながら進めていくこととする。また、新型コロナウイルスによる影響が改善され次第面接調査が開始できるように、同時並行で倫理審査会への申請を行っていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、計画していた面接調査、学会参加ができなかったため次年度繰り越しとなった。令和3年度の計画は、引き続きストーマを造設した独居高齢者を対象とした面接調査である。面接調査は、オンライン活用も含めて、時期・方法を検討していく。また、新型コロナウイルスの感染状況が改善され次第活動できるように準備を進めていく。
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