2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢者施設職員のケアの質向上のためのレジリエンストレーニングプログラムの開発
Project/Area Number |
20K11011
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
久木原 博子 福岡大学, 医学部, 教授 (50268950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 裕美 福岡大学, 医学部, 教授 (00301359)
安藤 満代 第一薬科大学, 看護学部, 教授 (10284457)
西尾 美登里 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (20761472)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | レジリエンストレーニング / 高齢者施設職員 / ストレス / バーンアウト / ヨーガ / マインドフルネス瞑想 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は,高齢者施設で働く職員を対象として,介護ストレス,抑うつ,レジリエンス,生活の質(QOL),および生理学的・客観的指標としてアミラーゼ酵素分析を実施し,レジリエンストレーニングの効果を明らかにすることであった. 令和3年度は,高齢者施設職員のストレス低減のためのレジリエンストレーニングの有効性を実証するために,高齢者施設職員を対象にヨーガとマインドフルネス瞑想を採用し,ヨーガ群とマインドフルネス瞑想群とコントロール群を無作為に3群に分け,効果を比較した.レジリエンスへの介入効果は統計的な有意差が示されなかったものの,介入による一定のストレス低減効果は示された.すなわち,日本語版バーンアウト尺度(JBS)の3つの下位尺度である情緒的消耗感と個人的達成感に対する効果と,ストレスのバイオマーカー値の低下が示された.この研究は,「The effects of yoga and mindful meditation on elderly care worker’s burnout: a CONSORT-compliant randomized controlled trial」としてJournal of Rural Medicine 2022;17(1):14-20に掲載された. この研究の結果をもとに,「高齢者施設介護職員の睡眠の質・精神的健康・レジリエンスとケアの質との関係」と「高齢者施設介護職員のレジリエンス向上のためのマンドフルネスヨーガの効果検証」の2つの研究計画書を福岡大学 医に関する倫理委員会へ倫理申請し,承認された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和3年度に予定していた計画が順調に進み、結果が雑誌に掲載された.この研究をさらに検証する目的で,令和3年度に追加の研究計画を立案した.次の研究については,長引くCOVID-19の感染状況を視野に入れた対応の必要性から当初予定していたヨーガとマインドフルネス瞑想のインストイラクターによる直接介入を,オンラインでの介入計画に変更した.また,睡眠の生理学的データを採取する機器を貸与式機器へ変更して倫理審査を申請した.現在,変更したオンライン介入の動画配信の準備が整った状況である.したがって,令和4年秋頃に倫理申請課題「高齢者施設介護職員のレジリエンス向上のためのマンドフルネスヨーガの効果検証」のデータを採取する.現在,倫理申請課題「高齢者施設介護職員の睡眠の質・精神的健康・レジリエンスとケアの質との関係」に関するデータ採取と介入研究の参加者のリクルートをしている状況である.
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Strategy for Future Research Activity |
倫理申請課題名「高齢者施設介護職員の睡眠の質・精神的健康・レジリエンスとケアの質との関係」と「高齢者施設介護職員のレジリエンス向上のためのマンドフルネスヨーガの効果検証」のデータの採取,分析をする予定である.さらに,高齢者施設職員のケアの質の変化を縦断的に観察し,定期的にインタビューと観察を実施して効果を検証するために,令和4年度以降は質的研究の方法を用いた計画書を立案し,縦断的に効果をみる予定である.
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Causes of Carryover |
令和3年度に予定していた介入研究がCOVID-19の感染拡大により,(対面での)介入が出来なくなったため,オンライン介入に変更し,その準備に時間を要したため介入研究まで至らなかった.そのため,今年度は結果として機器購入料などの経費が残った.令和4年度は,睡眠の質評価として Pittsburgh sleep quality index (PSQI)に加えて機器を使用した生理学的データを実施しする予定であり,これらの機器使用代と分析費に経費をあてる予定である.また,研究参加者への謝礼,データ収集のためのアルバイトやインストラクターの人件費に充てる予定である.
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Research Products
(2 results)