2020 Fiscal Year Research-status Report
身体疾患をもち自殺念慮を有する在宅療養者の訪問看護実践モデルの開発
Project/Area Number |
20K11115
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Research Institution | Ichinomiya Kenshin College |
Principal Investigator |
千々岩 友子 一宮研伸大学, 看護学部, 准教授 (40637104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石村 佳代子 一宮研伸大学, 看護学部, 教授 (40295564)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 自殺念慮 / 身体疾患 / 訪問看護 / 在宅療養者 / suicide prevention / 自殺ケア / 自殺予防 / 在宅医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、身体疾患をもち、かつ自殺念慮を有する在宅療養者に対する訪問看護師の看護実践の現状や課題を解明し、自殺予防のための訪問看護実践モデルを開発することである。 本研究は、3段階のステップで構成されており、2020年度の研究計画は第1段階として、研究開始前(2019年)に先行して行った一般訪問看護師(精神科に特化していない訪問看護を実践している訪問看護師)に対する自殺関連事案の実態調査の結果を分析考察し、国内外の文献レビューを併せて、訪問看護師の自殺関連事案の特徴を明示することであった。 実態調査では、一般訪問看護師1518名に自記式質問紙調査票を配布し308部(回収率20.2%)を回収できた。調査内容は、一般訪問看護師の在宅療養者への自殺ケアの経験、看護実践の内容、看護ケアの困難感であった。分析の結果、一般訪問看護師の自殺ケア経験として「利用者から死にたい気持ちを話されたことがある」が83.9%、「利用者が死にたい気持ちをもっていると感じたことがある」が76.1%を示し、高い割合で自殺念慮をもつ利用者へのケアに携わっていることが明らかになった。さらに自殺ケアの困難感として【リスクに応じた治療環境づくり】【自殺念慮の確認】【自殺念慮に向き合うこと】の3因子が抽出された。病院ではなく在宅という環境下での自殺ケアの困難さが浮き彫りとなった。看護実践については【周辺領域の環境調整】【要因を探り傾聴する】【安易な励ましを慎み回復の展望を示す】【専門的支援】の4つの因子が導き出された。自殺念慮者への基本的な看護実践は含まれているが、自殺念慮者を取り巻く身近な人々の協力を得たり、精神医療の専門家と連携してケアを模索している特徴も明らかになった。本年度はデータ分析しか行えなかったので、国内外の文献レビューも進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は、一般訪問看護師に対する質問紙調査結果のデータ分析しか行えず、国内外の文献レビューが滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度より研究所属施設が変わったため、新たなデータベースで文献検索を行いレビューを進めていく。また研究の第2段階である訪問看護師へのインタビュー調査に向け、フィールドの開拓とwebを用いたインタビュー調査の準備を整えていく。
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Causes of Carryover |
2020年度の研究成果発表のための学会への参加が、COVID19アウトブレイクの影響によりオンライン開催にすべて切り替わり、研究旅費の未使用分(研究分担者含)が生じた。2021年度はインタビュー調査を予定しており、オンラインを用いた研究手法に変更せざるを得ず、ICT機器類の完備のため残額分を使用する予定である。
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