2022 Fiscal Year Research-status Report
認知症の高齢者に対するカラーテープを用いた転倒予防策の実用化の検証
Project/Area Number |
20K11146
|
Research Institution | Aino University |
Principal Investigator |
本多 容子 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (40390166)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田丸 朋子 梅花女子大学, 看護保健学部, 准教授 (00634940)
米澤 知恵 藍野大学, 医療保健学部, 講師 (20723042)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 高齢者 / 認知症 / 転倒予防 / 色彩 |
Outline of Annual Research Achievements |
知症高齢者のための新しい転倒予防策として、色彩環境に着目した。本研究の基礎研究において、手すりやベッド柵など、移動の目印や安全のための支えとなる場所に、認識しやすい鮮やかな色をつけることで、転倒を予防できる可能性が示唆された。本研究は基礎研究の結果をうけて、色彩を用いた転倒予防策の実用化を目指すものである。着色には、カラーテープなど簡易なものを用いて、認知症高齢者の自宅や高齢者施設内の居室での介入調査を実施し、効果的な着色場所を 明確にした指標を示していきたい。 【第1研究:病院 / 効果的なテープ貼付場所を明らかにする】研究対象者は、研究の同意が得られた研究協力病院に入院中の転倒の危険性が高いと病棟看護師長が判断した認知症高齢者10名とする。まず初めに行動観察を行い、カラーテープの貼付位置を決定する。その後、介入期間(6か月)にカラーテープを貼付し、転倒の有無と状況についてデータを得る。介入期間終了後の転倒の有無についてデータを得る。 【第2研究:①高齢者施設、②在宅 / テープを貼付し転倒予防効果を検討する】研究対象者は、研究の同意が得られた高齢者施設に入所している認知症高齢者、介護保険サービスを利用しながら自宅で生活している認知症高齢者各10名とする。まず初めに、行動観察を行いカラーテープの貼付場所を決定する。介入期間(6か月)中は、カラーテープを貼付し、転倒の有無と状況についてデータを得る。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大のため、研究初年度から全く介入が実施できなかった。途中何度か感染予防対策を講じたうえでの研究開始を準備したが、感染の再拡大により叶わなかった。 2023年5月の新型頃にウイルス感染症の5類移行により、病院・在宅での研究が開始できることとなった。高齢者施設については以前不透明である。以上の理由により、当初予定より3年遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画が3年間遅れることとなったが、計画を一部変更して2年間で遂行・終了する予定である。(終了予定2024年)変更予定は以下の通りである。①第1研究と第2研究を一部並行して実施する。②高齢者施設での研究受け入れ再開を待ちつつ、在宅での介入を進めていく。③在宅での介入は、家族の協力を得て、自宅訪問回数を極力少なくする。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大のため、臨床での介入研究が全く実施できなかった。感染症の5類移行をうけ、病院と在宅への介入が実施できることになったため、当初予定通り予算を執行していく予定である。
|