2020 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者の転倒要因となる足部形態による運動機能の分析
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20K11257
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
横塚 美恵子 福島県立医科大学, 保健科学部, 准教授 (90316430)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 足部形態 / 地域在住高齢者 / 転倒 |
Outline of Annual Research Achievements |
外反母趾や足部の痛みなどの問題は、高齢者の転倒の要因の一つとされ、早期から予防すべき課題である。特に足部の問題として、多く観察される外反母趾は、母趾の変形にとどまらず、扁平足である内側縦アーチの低下や開張足である横アーチの拡大を伴い、足部全体の評価が必要である。本研究の目的は、地域在住高齢者の足部の形態、足趾や足部の筋力が、全身の運動機能に与える影響を明らかにすることである。 本研究の実施計画は、令和2年度と令和3年度に、研究への参加協力の依頼と調査を行い、令和4年度に全体の解析と発表を行う予定である。令和2年度は、地域介護予防支援事業における介護予防に資する住民主体の通いの場に参加されている地域在住高齢者に、研究協力を依頼した。研究協力に同意をいただいた対象者に、1.1年間の転倒経験の有無、2.足部形態(外反母趾角、内側縦アーチ、横アーチなど)、3.足部および足趾に関与する足趾把持力、足関節底屈筋力、4.足趾に関わる運動機能(歩行速度、最大1歩幅、Functional Reach Testなど)の調査を実施した。その結果、約70名から解析が可能なデータが得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の実施計画では、通いの場の参加者を対象に、その開催日もしくは別日に、その会場で調査を行う予定であった。しかし、運動機能を計測する際に、環境条件を統一する必要があることから、計測会場が限定された。このことにより、環境条件を統一できる計測会場の近郊に居住され、通いの場に参加している地域在住高齢者に、研究協力を依頼することとなった。 また、新型コロナウィルス感染症の蔓延により、感染対策として、複数名を同時に計測することが不可能となった。予定した計測時期における地域の感染状況や冬期の悪天候により、協力を辞退されることもあり、計測が実施できた対象者が限られた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度も、令和2年度と同様に計測会場の近郊で、通いの場に参加されている地域在住高齢者に、研究協力の依頼と調査を実施する。
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Causes of Carryover |
地域在住高齢者に対する研究協力の依頼と調査に必要な経費、分析の結果を公表するための経費に充てる。
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