2023 Fiscal Year Annual Research Report
地域在住高齢者の転倒要因となる足部形態による運動機能の分析
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20K11257
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
横塚 美恵子 福島県立医科大学, 保健科学部, 准教授 (90316430)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 外反母趾 / 後足部形態 / 関節可動域 |
Outline of Annual Research Achievements |
外反母趾角と床面に対する踵骨の傾斜角の関係性を踏まえ、足部形態に影響を与える要因を明らかにするために、追加調査を実施した。若年女性を対象とし、三次元足型自動計測機を用いて、立位における外反母趾角、立位および椅子座位におけるアーチ高率と床面に対する踵骨の傾斜角を計測した。姿勢の違いによるアーチ高率と床面に対する踵骨の傾斜角の変化量を算出した。また、足関節の背屈・底屈・内返し・外返しの可動域も計測した。 その結果、外反母趾を有すると床面に対して踵骨が内側に傾斜し(p=0.010)、姿勢の違いによるアーチ高率の変化量が大きかった(p=0.021)。外反母趾の有無により足関節可動域に有意差を認めないものの、外反母趾を有すると、アーチ高率と床面に対する踵骨の傾斜角の変化量が、外返しの可動域と相関していた(r=0.391、p=0.027; r=-0.362、p=0.042)。これらの外反母趾と後足部形態および足関節可動域の特徴について論文を発表した(Journal of Foot and Ankle Research, 2023, 16, DOI:10.1186/s13047-023-00666-4)。
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