2021 Fiscal Year Research-status Report
小脳と大脳の機能的連結を評価し強化するリハビリテーション手法開発に向けた基礎研究
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20K11298
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Research Institution | Shijonawate Gakuen University |
Principal Investigator |
松木 明好 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 教授 (20624026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 信彦 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員(常勤) (20833924)
板東 杏太 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 身体リハビリテーション部, 理学療法士 (40860870)
菊地 豊 公益財団法人脳血管研究所, その他部局等, 研究員(移行) (50516763)
中野 英樹 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (60605559)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小脳 / 脊髄 / 磁気刺激 / 電気刺激 / 運動失調 / 協調運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
・transcranial direct current stimulation(tDCS)が脊髄小脳変性症症例の運動失調に及ぼす効果についてSystematic reviewおよびmeta-analysisを行い、運動失調の重症度を表すScales for assessment and rating of ataxiaの総合スコアを改善する可能性があることを報告した(松木、第12回日本小脳学会) ・運動失調のある脊髄小脳変性症症例では単関節の急速運動を行うと運動の遅延や到達異常が観察される。若年健常者を対象に、反復経頭蓋磁気刺激が急速標的到達運動に及ぼす影響について実験を行った。解析が済み、第51回日本臨床神経生理学会にて発表した。全ての結果をまとめて論文を作成し、現在、投稿中である。 ・姿勢制御運動を学習するためには、運動野と小脳が機能的である必要がある。小脳への反復経頭蓋磁気刺激が姿勢制御学習に及ぼす影響について、健常者を対象に実験を行った。解析が終了し、現在、論文にまとめている。 ・脊髄小脳変性症症例の運動野内抑制性神経回路興奮性を反映するCortical silent periodと運動失調の程度の関係を検討するための実験を行った。症例の計測は終了した。これから年齢をマッチさせた健常高齢者の計測実験を行う。8月までに終了し、結果をまとめて報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脊髄小脳変性症症例を対象とした計測は、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、大幅に遅延した。 実験機器の補充が輸入遅延により遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
計測された脊髄小脳変性症症例と年齢、性別がマッチした健常高齢者を対象に経頭蓋磁気刺激を用いた計測を行い、解析を進める。 小脳への反復経頭蓋磁気刺激を適用した実験データをまとめ論文投稿する。
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Causes of Carryover |
実験、解析機器の補充が遅れた。次年度に計画を繰り下げて執行する。
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Research Products
(13 results)