2020 Fiscal Year Research-status Report
Spectator sport and eudaimonic well-being: Antecedents and consequences
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20K11371
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
吉田 政幸 法政大学, スポーツ健康学部, 准教授 (60557445)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ウェルビーイング / 持続的ウェルビーイング / ファンウェルビーイング / スポーツファン / スポーツ観戦 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1年目(2020年度)はスポーツ観戦を通じた持続的ウェルビーイングを概念化するとともに、スポーツファンを対象とした質的インタビュー調査によって探索的に測定尺度の元となるキーワード、概念カテゴリー、テーマを特定することであった。 持続的ウェルビーイングに関する先行研究(Gallagher et al., 2009; Ryan & Deci, 2001; Ryff, 1989; Waterman et al., 2010)とスポーツマネジメント分野でウェルビーイングを扱った先行研究(Jang et al., 2017; Kim et al., 2017; Wann, 2006)を踏まえ、本研究は持続的なファンウェルビーイングを概念的に「良きスポーツファンとして人間的成長を果たすことでもたらされる幸福感」と定義し、Ryff(1989)の6要因(自律性、自己成長、人生の目的、自己受容、他者との積極的関わり、環境制御力)に加え、スポーツ特有の要因として新たに活力、活動への深い関与、社会的意義、敗戦からの回復力を含めた10要因モデルとした。 次に、スポーツファンを対象とした質的インタビュー調査を行い、演繹的推論に基づいて特定した10要因に加え、さらに新たな要因がないか探索的に探究を試みた。しかしながら、COVID-19の感染拡大の影響により、対面でのインタビュー調査を実施できなくなり、本プロジェクトの研究対象であるスポーツ観戦は無観客試合や人数を制限した環境での開催となった。このため、COVID-19のパンデミック下においてファンのウェルビーイングに関するインタビュー調査は、たとえオンライン上で実施したとしても、2020年度は適切でないと判断し、調査を次年度に持ち越すこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大の影響により、当初予定していた対面でのインタビュー調査を実施できなくなったことが理由である。COVID-19のパンデミック下においてファンのウェルビーイングは低下しており、こうした状況では、たとえオンライン上の調査であっても、2020年度は適切でないと判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の感染状況やワクチンの接種状況を見極め、活動自粛要請が緩和されたタイミングで質的インタビュー調査を実施する。これに伴い、当初、今年度(研究2年目)に予定していた定量的なアンケート調査は次年度に持ち越し、研究3年目の調査と合わせて行う。
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Causes of Carryover |
研究1年目はCOVID-19の感染拡大の影響により、当初予定していた対面でのインタビュー調査を実施できなくなったためである。研究2年目はCOVID-19の感染状況やワクチンの接種状況を慎重に見極め、活動自粛要請が緩和されたタイミングで質的インタビュー調査を実施し、研究費を執行する。
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