2022 Fiscal Year Annual Research Report
小中学生期におけるアジリティ向上と発育・発達要因および運動習慣の関係について
Project/Area Number |
20K11437
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
志手 典之 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10178874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 憲輝 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10382540)
奥田 知靖 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (90531806)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アジリティ能力 / BSSC運動の遂行能力 / 年内変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、小中学生期のアジリティの向上、発育・発達そして運動・スポーツ習慣の関連性を縦断的に検討することで、アジリティ向上における発育・発達要因の個別の影響と運動・スポーツ習慣の影響について明らかにすることを目的としている。本年度は、小学生のアジリティ能力・BSSC運動遂行能力の年内変化および形態の変化量との関係について検討することとした。アジリティの評価については、N Challengeを用い、反応・スプリント走・右ターン・ミニハードル走・左ターン・スラローム走および総合のタイムを算出した。また、BSSC運動遂行能力の評価については,マットスイッチ・リレー回路・コンピュータから構成されるマルチジャンプテスタ(DKH社製)を用いて,連続5回のリバウンドジャンプ時における接地時間および滞空時間を測定し、RJ指数を算出した。札幌市近郊の小学生(1・2年生:48名、3・4年生:56名・5・6年生:41名、計145名)を対象に、2022年5月および11月に測定を実施した。各発達段階に応じて、1・2年生を低学年(L)群、3・4年生を中学年(M)群、5・6年生を高学年(H)群とグルーピングした。L群においては、左右のターンを除く全ての項目においてタイムの短縮とRJ指数の向上が認められた。M群では、反応・ミニハードル走・左ターンでタイムだけに、また、H群では、スプリント走、総合におけるタイムの短縮とRJ指数の向上が認めれ、アジリティ能力の停滞が認められた。身長の変化量と左ターンのタイム短縮およびRJ指数の増大にのみ有意な相関関係が認められ、身長の要因だけがアジリティ能力の向上に影響しているものと考えられる。
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Research Products
(2 results)