2023 Fiscal Year Research-status Report
小中学校における体力向上施策と効果に関する調査研究
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20K11489
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
山神 眞一 香川大学, 学生支援センター, 教授 (10158082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 耕平 香川大学, 教育学部, 教授 (20311087)
宮本 賢作 香川大学, 教育学部, 教授 (70304582)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 体力作り / 小中学校 / 効果量 / 体力向上施策 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、香川県内の小中学校の体力テスト結果と各校の体力向上プログラムとの相関に関するデータの統計解析を行い、体力テスト上位校に朝の授業前に運動タイムを設けていることや昼休みの体育館開放などの取組みが影響を及ぼしていることがわかってきた。また、どの学校も業間の時間を活用したり、体育授業の工夫、楽しみながら遊べる遊具の設置などの取組みを実施していた。 子どもの体力作りに関する小学校の取組みに関して、海外との比較分析をするためにニュージーランドのオークランド市内のSt.Thomas School小学校に訪問し、体育の授業や放課後の生徒の様子を観察するとともに小学校長ならびに授業担当者との意見交換をした。その際、日本の小中学校の体力の現状と体力向上に向けた施策の説明も行った。その結果、小学校の自然環境を利用した体力作りの方策や一人一人の能力に応じた運動、家族や地域を巻き込んだスポーツへの支援を積極的に実践していることが明らかとなった。また、子どもの健康面や体力向上に関する調査結果等を香川県内の四国新聞に連載した。共同研究者間の情報共有及び意見交換も積極的に行った。 香川県教育委員会保健体育課と小中学校の体力づくり推進校の取組みを検証するとともに、充実した取組みを行っている小中学校には、その取り組みの現状把握のため、現場への視察を行った。また、香川県教育委員会保健体育課とニュージーランドの小学校の体力づくりの実態を報告し、今後の研究の方向性について意見交換した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
香川県内の小中学校の体力向上施策に関する各校の取組みを概観し、体力テスト結果との関係性を考察し、その方策についての海外との比較するため、特にニュージーランドの小学校訪問を行い、情報収集を進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
香川県以外で小中学校の体力作りに関して成果を上げている県を訪問し、体力向上のより良い施策を再検討すること、そして、香川県内の四国新聞に連載している子どもの健康、体力に関する内容をまとめて子どもの体力向上施策の提言に結びつけていく。
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Causes of Carryover |
過去にコロナで使用できなかった経費が残っているが、次年度研究成果をまとめるために使用する予定である。
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