2021 Fiscal Year Research-status Report
A challenge study to establish early diagnosis method for inflammatory bowel diseases by utilizing revolutionary quantifying method for intestinal barrier function
Project/Area Number |
20K11509
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
臼田 春樹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30707667)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 義之 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30397864)
和田 孝一郎 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (90263467)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 粘膜透過性 / 炎症性腸疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年の結果の再現性を評価すべく、腸の炎症に付随する腸粘膜の透過性の評価を行った。SAMPマウスより採取したT細胞をSCIDマウスに移入することで腸炎を生じるモデルを用いた(以下T細胞移入モデル).T細胞移入モデルで経時的に透過性を評価したところ、移入後4週目に腸粘膜透過性がピークに達し、6週目にも4週目と同等の腸粘膜透過性の亢進が観察された。このモデルに比べて比較的緩徐な腸炎を自発的に生じるIL-10KOマウスでは、生後11週齢において腸粘膜透過性の亢進が観察された。一般的にこれらのモデルにおいて腸の病理組織学的な変化が生じるのは本検討において腸粘膜透過性が認められた時期よりも後であることが知られていることから、腸粘膜の透過性は炎症の早期に生じる可能性が推察される。昨年の結果が再現良く
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスの育成が予定通り進まなかったことにより、実験の遂行が遅れた。
|
Strategy for Future Research Activity |
腸炎モデルにおける透過性の制御因子の特定を行うため、サイトカインの測定や必要に応じてマイクロアレイを用いて腸粘膜の透過性亢進に寄与する因子の特定を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
マウスの実験がやや遅れたため、費用の繰り越しが生じた。
|