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2021 Fiscal Year Research-status Report

高効率にエネルギーを産生できる腸内細菌叢と肥満の関連に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K11652
Research InstitutionUniversity of Nagasaki

Principal Investigator

本郷 涼子  長崎県立大学, 看護栄養学部, 講師 (50551834)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 世羅 至子  長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (20470289)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords腸内細菌叢 / 肥満 / 食習慣
Outline of Annual Research Achievements

肥満者における腸内細菌叢の特徴を明らかにし、さらにその特有な食生活と改善方法を明らかにできれば、エネルギー制限にとどまらない肥満治療に効果的な栄養療法を開発することができる。本研究では健康な成人女性のBMIと腸内細菌叢の構成比の関係を明らかにし、加えてそれを形成する食習慣の関連を検討した。
健康な成人女性12名(年齢26.6±10.2歳、BMI17.4~33.8)を対象に、糞便中の腸内細菌叢解析(次世代シーケンスアンプリコン解析)、BDHQによる食事調査、体組成分析を行った。重回帰分析によってBMIと関連がみられたのは、門レベルではEuryarchaeota門、属レベルではMethanobrevibacter属で正の相関がみられた。また、Euryarchaeota門、Methanobrevibacter属の構成比はエネルギー、たんぱく質、食塩摂取量と正の相関がみられた。ヒトの腸内から分離されるEuryarchaeota門Methanobrevibacter属は短鎖脂肪酸の吸収促進によりエネルギー獲得に貢献するとの報告があり、肥満発症との関連をさらに検討する必要がある。
短鎖脂肪酸を介したエネルギー産生の指標として、日本人の日常的な食事を想定した試験食摂取後の呼気水素ガス排出量を用い、腸内細菌叢による難消化成分の発酵・分解能と食習慣、腸内細菌叢および体組成との関係を検討した。健常成人女性10名(年齢21.4±1.6歳、BMI17.6~25.1)に試験食摂取後の呼気水素ガス濃度を摂取前から摂取後1、2、3、4、5、6、7、8、12、24時間まで経時的に測定した。また、BDHQによる食事調査、体組成分析、腸内細菌叢解析を行い、腸内細菌叢の発酵・分解能との関連を検討したが、各パラメータ間の関連は認められず、腸内細菌の発酵・分解能と肥満の関連について、現在より詳細に解析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究はヒトを対象とした研究であるが、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、研究被験者への応募が少なく公募期間を延長せざるをえなくなったり、実験実施予定日に全国的な感染拡大が生じ延期を余儀なくされるなど、研究全体の進捗が予定より遅延している。

Strategy for Future Research Activity

本年度は研究計画の最終年度である。本年度の実施を計画している「炭水化物制限食が腸内細菌を介したエネルギー産生能へ及ぼす影響」実験について、新型コロナ感染症拡大の状況により実施に遅れが生じる可能性はあるものの、遅くとも2022年8月頃には実施できるよう準備を進めている。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い研究の遂行や血液・糞便試料の解析に遅延が生じている。また、コロナ禍で被験者への応募が少なく、現状は予定していた金額より少ない額の支出となっている。現在、遅れが生じている試料の解析を進めており、その費用として次年度使用額を充てる予定である。
本年度請求分の助成金は、予定通り最終年度(本年度)実施する「炭水化物制限食が腸内細菌を介したエネルギー産生能へ及ぼす影響」実験に使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 成人女性のBMI高値と腸内細菌叢、栄養摂取量の関連の検討2022

    • Author(s)
      本郷涼子、森田理紗子、前園佳乃、大原千夏、世羅至子
    • Organizer
      第24・25回日本病態栄養学会年次学術集会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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