2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of radiative transfer model of atmosphere-snow/sea ice system and upgrading of the sea-ice surafce albedo scheme in climate models
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20K12142
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
谷川 朋範 気象庁気象研究所, 気象予報研究部, 主任研究官 (20509989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 威信 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (80312411)
豊田 隆寛 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (90450775)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 海氷放射スキーム / 海氷放射伝達モデル / 海氷アルベド / 海氷光学特性 / 気候モデル / 海氷 / 現場観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は, 現場観測と放射伝達理論に基づく新たな海氷アルベド物理モデル(海氷放射スキーム)を開発し, 気候モデルの高度化・精緻化すること,そして 気候シミュレーションにおける積雪・海氷変動に対する極域気候全体への影響を定量的に評価することである.本年度は大気―積雪―海氷系の放射伝達モデルを用いて海氷放射スキームの開発を行い,積雪深,海氷厚,氷温度等を関数とした海氷アルベドのルックアップテーブルを作成した.また,海氷放射スキームの気候モデル(海洋モデル)への実装を行なった.当初掲げた研究計画の内容のうち,海氷の光学特性の解明,放射伝達モデルの開発,海氷放射スキーム,海氷放射スキームの気候モデルへの実装については完了したが,気候シミュレーションによる気候変動に対する海氷の影響評価に関しては,現在も継続して行っているところである.しかし,最大の目標であった海氷アルベドスキームの経験的な手法(パラメタリゼーション)を物理に基づく手法に高度化することに成功し,その結果,物理にもとづく高度な考察が可能になったため,気候変動に対する理解が飛躍的に進むことが期待される.また,こうした新しい海氷アルベドスキームの導入は気候モデルコミュニティ全体に波及効果をもたらすと期待される.
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Improvements of sea ice thermodynamics with variable sea ice salinity and melt pond parameterizations in an OGCM2023
Author(s)
Takahiro Toyoda, Kei Sakamoto, Takenobu Toyota, Hiroyuki Tsujino, L. Shogo Urakawa, Yuma Kawakami, Akio Yamagami, Kensuke K. Komatsu, Goro Yamanaka, Tomonori Tanikawa, Rigen Shimada, Hideyuki Nakano
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Journal Title
Ocean Modelling
Volume: na
Pages: na
Peer Reviewed
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