2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of Program to Protect Reproductive Health and Rights of Immigrants - Based on A Research into Vietnamese Residents
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20K12354
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Research Institution | Taisho University |
Principal Investigator |
鵜川 晃 大正大学, 社会共生学部, 教授 (70326320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高瀬 顕功 大正大学, 地域構想研究所, 専任講師 (90751850)
星野 壮 大正大学, 文学部, 准教授 (60725381)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 移住者 / SRHR / 国際保健 / 文化変容 / 在留ベトナム 人 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年8月にベトナムの留学生を対象とした「日本語学校」、特定技能の「送り出し機関」の2箇所にて量的調査54名、質的調査を10名に実施した。調査協力者の性別は男女比半々、出身地はベトナム中部・北部地方が6割を占めていた。ベトナムの性教育は中学時代に行われ、避妊の方法としてコンドームの存在のみを伝えられるが入手方法や使い方については学ぶ機会はない。なので避妊方法については友人やSNSから情報を得ていた。両親と子どもの間で性について話し合うことは「恥ずかしい、後ろめたい」という感情によりなされておらず、宗教的立場からは教会や寺で「結婚前に性交渉を行ってはならない」「堕胎は殺人である」ことが伝えられる。しかしながら堕胎という行為は自己の生き方を追求するため、もしくは未婚による妊娠はコミュニティで家族ともに好奇の目で見られることを避けるため「仕方がないこと」として捉えられていた。避妊方法で最も用いられているのはコンドームでありプレ調査結果よりもピルの使用頻度は減っており、インプラントの存在の周知がなされていた。ネット販売で購入するピルは将来、妊娠しにくくなるという話が広まっており、そのため平時、ピルを使う頻度が減ってきているとのことであった。彼らが来日後、必要としている情報は避妊具がどこで手に入るかということであり、避妊方法はベトナム人が好むFacebookで発信することが望ましい、性教育の動画の時間は10分程度を4本ほど作成することが望ましいという提案が聞かれた。 これらの意見をもとに、「避妊についての心理教育プログラム(日本語、英語、ベトナム語)」だが①なぜ避妊は必要か、②各避妊法の使い方を具体的に示したものを加え、動画の再編集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020から2021年度にかけて、国内外の移動が困難であったためオンラインでの調査、そして性と生殖の健康と権利を守るための「ベトナム人の避妊についての心理養育プログラム(日本語、英語、ベトナム語)」の作成を行った。2022年度夏より行動制限が緩和され、国外への移動が可能となったためベトナム本国で調査が実施できた。しかしながら調査結果から修正した「心理教育プログラム」の評価までは進んでいない。そのためもう一年、本研究を延長せざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は国内のベトナムからの留学生、そして特定技能生、さらにはベトナムにて「日本語学校」「送り出し期間」で量的・質的調査を行い、修正した「ベトナムの避妊についての心理教育プログラム」を実施し、その前後での「避妊に関する知識の定着」を評価する。調査は夏季に実施するがすでに国内外の調査協力機関からは承諾を得て準備を進めている。今回得られた結果を基に報告書を作成する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍にて調査の進展が遅れたため
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Research Products
(1 results)