2021 Fiscal Year Research-status Report
寝たきり患者が車椅子シーティングを活用するための看護援助方法の検証
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20K12758
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
青森 広美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (40813332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 秀行 日本保健医療大学, 保健医療学部理学療法学科, 教授 (10360679) [Withdrawn]
小澤 芳子 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (60320769)
水野 智子 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 教授 (20279574)
半田 隆志 埼玉県産業技術総合センター, 電気・電子技術・戦略プロジェクト担当, 専門研究員 (20639679)
浅見 正人 日本保健医療大学, 保健医療学部理学療法学科, 助教 (40821723)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 車椅子 / 看護援助負担計測 / 姿勢保持 |
Outline of Annual Research Achievements |
「既存車椅子でのシーティング技術・車椅子上での看護援助に関する調査」車椅子シーティングを積極的に実施している病院において、寝たきり患者のリハビリ、既存車椅子の種類と車椅子シーティングの実際、車椅子シーティング中の看護援助について、病院調査を行った。車椅子シーティングは、患者の重症度に関わらず、すべての患者に実施されており、シーティングにより患者の生活の質の向上が見られている。ティルト・リクライニング型の車椅子であれば、オムツ交換、入浴、膀胱留置カテの挿入(女性)、背部処置(褥瘡など)を除いてほとんどの看護援助が車椅子上で可能であることがわかった。特にオムツ交換は頻度も多く、車椅子上での生活を困難にするものである。 「寝たきり患者が車椅子シーティングを活用するための看護援助方法の検証」(2021年12月研究倫理審査承認)の実施。本研究は、車椅子シーティングを積極的に実施している療養病棟に勤務する看護師を対象に、標準型車椅子とベッド上での看護援助時の看護師の身体的負担の違いを明らかにする目的で実施する。研究方法は、看護負担計測システム(昨年度開発)により、看護援助時の体幹の屈曲角度とその頻度、および回旋角度をその頻度を標準型車椅子とベッド上で比較する。現在、プレテストを実施し、計測機器・プロトコールの微調整を行っている。 「車椅子上でのオムツ交換の方法」車椅子上でオムツ交換が可能であるかを検討するために、海外の文献、海外の施設での働く人からの情報収集を行った。おむつ交換は、レッグリフティング衛生スリングやクイックトイレスリングの使用により、看護師の負担を軽減できる可能性がある。また、リフターやスリングの活用により衣服の交換や背中を開放する必要のある援助の助けになると考えられ海外調査が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナ感染症蔓延による緊急事態宣言等により、病院看護師を対象とした実験研究が困難であるが、計画書に記載した内容との遅れは見られない。
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Strategy for Future Research Activity |
「寝たきり患者が車椅子シーティングを活用するための看護援助方法の検証」調査の実施をする。さらに、標準型車椅子とティルト・リクライニング型車椅子上での看護援助動作の比較を実施する。
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Causes of Carryover |
研究対象者が療養病棟に勤務する看護師であったため、新型コロナ感染症による、緊急事態宣言の影響で、調査に制限があったため。
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