2023 Fiscal Year Research-status Report
高次リスク・曖昧さ態度抽出実験手法を用いた不確実性下の意思決定モデルの彫琢
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20K13450
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
舛田 武仁 信州大学, 学術研究院社会科学系, 准教授 (80725060)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高次リスク態度 / 予防行動 / 経済実験 / 慎重度 |
Outline of Annual Research Achievements |
競り落とした財の価値が入札の勝敗が決定した後になって変動する環境での第1価格入札実験に取り組んだ.これは,例えば,スポーツ選手がチームを移籍する場合,入札によりその選手を獲得するチームが決まるが,そのチームの環境において移籍選手の好不調が判明するのは,移籍後しばらくの時間を要するといった状況である.このような状況の先行研究は少ないが,Kocher et al. (2015)は予防的入札を観測している.申請者は,Kocher et al. (2015)の実験デザインを踏まえ,1)事後リスクの有無による入札行動の変化,2)リスク回避度,慎重さと入札行動の変化,3)入札に慎重になってしまうことを防ぐ制度の性能,を検証する実験を実施した.その結果,1)の事後リスクにより,入札は有意に慎重になることが分かったが,2)と3)についてはさらなる検証を要する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実施した実験においてトリートメントの効果を検証するには追加セッションを要することから,本研究課題の進捗状況は「やや遅れている」と判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
実施した実験のデザインを改善し,追加セッションを行う.
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Causes of Carryover |
追加実験と成果報告のためには実験デザインの再検討が必要なため.
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Research Products
(1 results)