2020 Fiscal Year Research-status Report
過去の組織変革の経験が今後の組織変革に与える影響の理論的・実証的解明
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20K13600
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
小沢 和彦 横浜市立大学, 国際商学部, 准教授 (30754428)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 組織変革 / 戦略的転換 |
Outline of Annual Research Achievements |
ここでは2020年度に行った学会発表の内容(経営戦略フォーラム・経営戦略学会主催)について、その概要を説明する。 先行研究においては、組織変革(organizational change)や戦略的転換(strategic change)が注目されており、その先行要因の一つとして「過去の組織変革や戦略的転換に関する経験」が注目されてきた。 しかし、これらの経験が組織変革や戦略的転換に与える影響については一貫した実証結果がえられていない。伝統的な研究においては過去の経験が今後の組織変革や戦略的転換に正の影響を与えると主張されてきた。これらの研究は、過去の変革経験が将来の活動を制約するという理論的前提を置いており、理論的背景としては組織ルーティンなどを想定している。しかし比較的近年の研究においては、過去の組織変革や戦略的転換に関する経験が今後の組織変革や戦略的転換に負の影響を与えるという見解もみられる。こちらの理論的背景としては、企業の行動理論や満足化原理が想定されている。 本発表では、このような先行研究の概要を示した後に、「過去の組織変革や戦略的転換の経験」が今後の組織変革や戦略的転換に与える影響については、複数のパターンが理論的に考えられる点を示している。そして、これらのパターンの成立条件についても検討を行った。具体的な本発表の成果については、今後論文の形で国際学術雑誌への投稿を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
組織変革、戦略的転換、経営者の交代などをキーワードに、複数のプロジェクトを進めている。プロジェクトの数や進度については問題を感じておらず、いずれも概ね順調に進められている。2020年度には学会発表も行ったが、これを拡張した研究成果を論文の形にまとめ、今後海外学術雑誌への投稿を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度と同様に、組織変革や戦略的転換などを鍵概念として、更に研究を進める予定である。上記のように、一部の研究成果は学会で発表しているが、2021年度には、これらを拡張した研究の成果をまとめる予定である。成果については、海外学術雑誌を投稿先として予定している。 今後は、データセットの整備を進める必要がある。くわえて、他の研究者からのアドバイスを受けつつ、研究のバックグラウンド、仮説の理論的裏付け、リサーチデザインなどについて更なる改良を進め、論文の完成度を高める必要がある。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては、①横浜市立大学からの助成を受けることができたため、②この助成については当初予定していなかったためなどがあげられる。2021年度は引き続き、データセットの整備などで予算が必要になると考えている。
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Research Products
(1 results)