2020 Fiscal Year Research-status Report
生活支援コーディネーターの活動課題と対応策―全国アンケートから
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20K13747
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
梅谷 進康 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (30351860)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 生活支援コーディネーター / 活動課題 / 地域包括ケアシステム / 全国アンケート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、高齢者への生活支援や介護予防の推進に重要な役割を担っている生活支援コーディネーターの活動課題をテーマとして基礎的な知見を加えることである。具体的には生活支援コーディネーターの活動課題について、知見が希薄である全国的な定量的状況を把握・分析しその傾向をつかむことによって、対応策を市区町村にとどまらず、国レベルでも考察し提示することを目的としている。 本研究で得られる知見は生活支援コーディネーターの役割発揮に寄与し、高齢者への生活支援や介護予防に係る課題解決に貢献する。このことは地域包括ケアシステム構築の一助となり意義がある。 本研究では2021年度に全国の市区町村社会福祉協議会を対象に、生活支援コーディネーターなどにアンケートを行う予定である。 以上のような本研究課題について、2020年度では本研究と関連する先行研究や文献を数多く収集しレビューした。そして、このレビューをもとに生活支援コーディネーターなどを対象にした質問紙を作成した。この質問項目とは、①基本属性②配置人数③関係機関等との連携状況④住民等との地域づくりの共通認識⑤住民・機関等のネットワーク化⑥行政・協議体との役割分担⑦スーパーバイズや研修の体制⑧住民・機関等による認知などであった。 この質問紙を用いて、2020年度に関西2府4県にあるすべての市区町村社会福祉協議会(251か所)の生活支援コーディネーターなどに郵送によるアンケート調査を実施し、分析・考察を行った。2021年度はこの調査結果をふまえて、質問紙をブラッシュアップし、生活支援コーディネーターなどを対象に全国調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度の研究実施計画に挙げていた、本研究課題に係る先行研究や文献のレビューができた。そして、質問紙の作成がおおむね終了した。加えて、関西地方で、本研究課題と関連する調査研究も実施できた。 ただし、調査に関して、統計解析に精通した研究者より助言を受けることができなかったため、2021年度は助言を得るようにする。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、研究実施計画に挙げている本研究課題に係る全国調査を行う予定である。本調査実施前に、関西地方で行った調査結果を参考にすることや、統計解析に精通した研究者より助言を受けて、質問紙をブラッシュアップする。そして、この質問紙の印刷や郵送に係る事務作業を専門業者に委託することにより、円滑に調査研究が進むようにする予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスなどの影響により、調査に関して統計解析に精通した研究者より助言を受けることができなかった。 2021年度はこの助言を受けて調査研究を行うため、助言の謝金として使用する予定である。
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