2023 Fiscal Year Research-status Report
訪問介護事業所における利用者からのハラスメントの要因分析
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20K13774
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
古市 孝義 大妻女子大学, 人間関係学部, 助教 (10782196)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ハラスメント / 訪問介護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は訪問介護事業所へアンケート調査を行い、訪問介護事業所の職員はハラスメント被害に遭う危険性を多分に孕んでいることが明らかになった。ハラスメント被害の内容は、利用者からの被害は直接的なパワーハラスメント、セクシュアルハラスメントの被害が多かった。利用者家族からの被害は直接身体への影響を及ぼさないモラルハラスメントが多かった。ハラスメントへの対応は、事業所への相談やハラスメント加害者へ直接被害を訴えているものの、変化がないことが課題となることが明らかになった。ハラスメントの予防・対策に向けて各事業所、各職員がハラスメントへの意識を高めるための施策が急がれることを明らかにした。 引き続き次は訪問介護事業所サービス提供責任者にインタビュー調査を行う予定である。インタビュー調査を通して、利用者から受けるハラスメントの発生要因(場所・人・既往歴)等を明らかにすることを目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初コロナ禍に重なり調査を行うことが出来なかったが、コロナ禍は文献研究を中心に行い、2023年度アンケート調査を実施することができた。引き続き2024年度にはインタビュー調査を実施する予定である。コロナ禍により当初予定より開始時期は遅れたものの2023年度からは順調に研究が進んでいるものと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年所属大学において倫理申請を行い審査後インタビュー調査を行うこととする。インタビュー調査によって本研究課題の主題であるハラスメントの要因を分析することを目的としている。
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Causes of Carryover |
2023年度はアンケート調査を行ったが、時間の関係上限られた範囲の調査のみしかできなかった。広く調査を行うことが出来なかったことから2024年度使用額が生じた。2024年度はインタビュー調査を行うため研究費を用いながら有効な研究を行いたいと考えている。
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