2020 Fiscal Year Research-status Report
グローバルキャリア人材教育 -日本人学習者とカナダ人学習者の協働学習-
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20K13919
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
稲田 優子 関西学院大学, 国際教育・協力センター, 講師 (10866247)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | グローバル人材 / キャリア教育 / 日加教育 / 産学連携 / 協働学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
高等教育機関で海外の大学や国内外の企業と連携し、グローバルで積極的に事業創造にチャレンジする人材育成が実施されている。しかしながら、その効果が必ずしも明確ではない。本研究は、高等教育機関で実施する「日本人とカナダ人学習者の協働学習によるグローバルキャリア人材教育」において、多様なメンバーとの協働学習の学習内容とその効果を明らかにすることを目的としている。調査対象校は、関西学院大学とカナダの4大学(トロント大学、クイーンズ大学、マウントアリソン大学、キングス大学)である。これらの大学は、協働で、Cross-Cultural College(CCC)であるバーチャル・カレッジを運用しており、グローバル社会において、世界市民として、持続的な発展と成長に寄与できるリーダーシップの人材育成を行っている。特に、多文化共生、異文化理解、コミュニケーション力の向上を掲げている。 2020年度は、企業から提供された課題に対して解決策を立案するグローバルキャリアの授業をオンラインで開催した。カナダの企業・団体とオンラインで連携し、全ての授業内容を一新した。学習者は、前半のオンデマンド形式でビジネスの基礎を学び、後半で時差を考慮しながら、日本人とカナダ学習者が協働学習できるようにリアルタイム(対面型)の授業を実施した。その授業を受講した学習者を調査対象とした。授業前、授業後に、アンケート調査を実施した。アンケート調査の項目は、1)授業にかかわる知識・理解、2)思考・判断力、3)技能・表現、4)関心・チームワーク、5)自信・意欲についてである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の影響により、研究活動が非常に制限された。当初予定していたカナダへの渡航が難しく、カナダの4大学や企業・団体の訪問を含む現地調査を実施することができなかった。同様に日本の企業・団体への訪問も不可能であった。また、調査対象としていた日加合同の4つの授業の内、3つの授業が不開講となったため、研究が停滞している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初、通常の対面での授業として調査を予定していたが、オンラインで開催することができる授業を調査対象とする。2020年度(秋学期)に企業から提供された課題に対して解決策を立案するグローバルキャリアに関しては、オンラインで開催された。2021年度(春学期)も同様にオンライン授業が開催される予定であるため、これらを調査対象とする。学習者の教育効果を量・質的研究を用いて、計測する。それらの結果から、グローバルキャリア人材に関するオンライン教育プログラムの有効性を示唆することを目指す。 カナダの4大学やカナダ、日本の企業・団体とはオンライン上で情報を共有し、連携をとっているが、新型コロナウィルス(COVID-19)の状況が改善されれば、カナダの4大学やカナダ、日本の企業・団体の現地調査を予定する。
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Causes of Carryover |
2020年度は、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の影響により、研究活動が非常に制限された。当初予定していたカナダへの渡航が難しく、カナダの4大学や企業・団体の訪問を含む現地調査を実施することができなかった。同様に日本の企業・団体への訪問も不可能であったため、オンラインで活動できることを実施している。新型コロナウィルス(COVID-19)の状況が改善されれば、カナダの4大学やカナダ、日本の企業・団体の現地調査のための出張費に使用する。
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