2022 Fiscal Year Annual Research Report
グローバルキャリア人材教育 -日本人学習者とカナダ人学習者の協働学習-
Project/Area Number |
20K13919
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
稲田 優子 桃山学院大学, ビジネスデザイン学部, 講師 (10866247)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | COIL / 異文化理解 / 協働学習 / グローバルキャリア / アントレプレナーシップ教育 / 日加教育 / 産学官連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日加学習者の協働学習によるグローバルキャリア人材教育に焦点をあて、産学官連携型PBL科目において多様なメンバーとの協働学習の授業効果を明らかにすることを目的とする。定量調査、定性調査をした結果を学術論文としてまとめた。学会発表は3件(国際2件、国内1件)、論文は4件(国際3件、国内1件)である。 定量調査に関しては、日加大学・企業・団体と産学官連携型PBL科目の対面と COIL(Collaborative Online International Learning)の授業を比較した調査とCOILの授業効果を検証した調査を実施した。対面とCOILの比較では、5つの主要項目ですべての項目が統計的に有意な差があることが明かとなり、対面でもCOILでも日加学習者の学習効果があったことが確認された。また、COILの授業効果の検証では、日加学習者は5つの主要項目で統計的に有意な差があり、個人学習と協働学習の両方がCOILで機能していることが示された。 定性調査では、日加学習者のCOILによる学習事項や企業・団体の大学の授業支援に関する影響を明らかにした。日加学習者は、COILの授業で異文化環境いくや国際ビジネスを理解し、課題解決を提案することが可能であることが明らかとなった。日本の学習者は、英語によるコミュニケーションや将来のキャリアをより意識していることも明らかとなった。また、日加学習者が企業・団体の課題に対して質の高い解決案を提示することで、企業や団体の関係者は、新たな視点や気づきを得ており、長期に渡り大学支援を実施していることが明らかとなった。このような産学官連携は、長期的な次世代リーダーの育成に関するエコシステムの形成に貢献していることが示唆された。
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