2020 Fiscal Year Research-status Report
成長期における食行動の形成と認知機能の関連:小・中学生を対象とした縦断研究
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20K13962
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
桃井 克将 西九州大学, 健康福祉学部, 講師 (30751060)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知機能 / 食行動 / 成長期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、健常成人で食行動とワーキングメモリやエフォートフルコントロール等の認知機能との関連が指摘されていることを鑑み、成長期である小学生および中学生の食行動が認知機能とその関連は成長とともに強固な関係となるかどうかを明らかにするものであり、(1)食行動に関する質問紙調査、(2)認知機能としてワーキングメモリとエフォートフルコントロールの測定、(3)食行動と認知機能との関連および成長との関連についての分析を行うことで「小学生と中学生の食行動は性差や成長による変化がみられるのか」、「認知機能は成長にともなう変化がみられるのか」、「食行動と認知機能は関連し、成長とともにその関連は強固となるのか」を明らかにすることを目的とした。本年度は、小学5年生(約400名)を対象にワーキングメモリの測定としてストループ課題と2-back課題を行うと同時に、エフォートフルコントロールを質問紙によって測定し、食行動は日本語版Dutch Eating Behavior Questionnaire(DEBQ-C)を用い、そのほかパーソナリティやストレス対処能力、身体活動量睡眠習慣等についての質問紙調査を実施する予定であった。あわせて唾液を採取し、ストレス指標としてのコルチゾール濃度、およびワーキングメモリと関連するとされる脳由来神経栄養因子(Brain-derived neurotrophic factor,BDNF)を測定することを予定していた。しかしながら新型コロナウイルス感染症の影響により実験や調査の実施が困難であった。次年度以降、新型コロナウイルス感染症対策の上、実験・調査を実施できるよう準備を整えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により実験や調査の実施が困難であった。情勢を鑑みながら今後研究が遂行できるよう対策を練り、対応している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初は、意思決定や行動選択が顕在化する小学5年生(400名)(2020年度)を対象とし、同じ対象者を2021年度(小学6年生)、2022年度(中学1年生)、2023年度(中学2年生)にも調査、即ち、小学校5年から4年間行う縦断調査対象として観察する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響のため本年度は実施が困難となり、次年度に小学5年生を対象に研究を始めることとする。明確な結果が得られれば、研究成果を学会等で発表する。
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Causes of Carryover |
本年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、小学校における実験・調査が困難であり、次年度使用額が生じた。次年度は、新型コロナウイルス感染症予防を徹底しながら可能な限り実験・調査を行う予定であり、これらの研究を遂行するため、データ解析用ノートパソコンと実験用モニターを購入する。併せて唾液採取物解析器具、必要印刷物の印刷用としてコピー用紙ならびにトナーを購入する。あわせて、各種実験、質問紙調査の情報を記録するための媒体、唾液採取・解析用のキットを購入することを予定している。
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