2023 Fiscal Year Annual Research Report
成長期における食行動の形成と認知機能の関連:小・中学生を対象とした縦断研究
Project/Area Number |
20K13962
|
Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
桃井 克将 京都女子大学, 発達教育学部, 講師 (30751060)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 認知機能 / 食行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
適切な食行動は生涯の健康に重要であるが、そのためには、理解・判断・論理等を司る認知機能が重要な役割を果たしていると考えられる。また、成長するにつれて、食行動に関わる認知機能の役割も増加することが考えられる。そこで、成長期である小中学生の認知機能と食行動の関連は成長とともに強固な関係となるかどうかを明らかにすることを目的とする。本研究では、認知機能として、ワーキングメモリとエフォートフルコントロールを測定し、食行動との関係について検討し、成長による変化を観察することを目的とした。 研究では成長期である小学生および中学生の食行動が認知機能とその関連は成長とともに強固な関係となるかどうかを明らかにするために(1)食行動に関する質問紙調査、(2)認知機能としてワーキングメモリとエフォートフルコントロールの測定、(3)食行動と認知機能との関連および成長との関連についての分析を行った。 対象者は、意思決定や行動選択が顕在化する小・中学生とし縦断調査を行った。なお、最初2年間は、新形コロナウイルス感染症の流行に伴い、学校での調査の了承が得られず、その間は研究調査の準備を行い、3年目からの実施となった。併せて大学生に対し、過去の食習慣等を問い、あわせて現在の認知機能および体組成や運動機能、食行動を聞き、成長とともに変化する状況を把握することとした。 最終的には食行動と認知機能やその他の関連要因には関連がある可能性が示唆された。
|