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2020 Fiscal Year Research-status Report

乳幼児施設や保育者の状況を考慮した食育活動推進マニュアルの作成

Research Project

Project/Area Number 20K13964
Research InstitutionNagasaki Junior College

Principal Investigator

西田 江里  長崎短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (50389516)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords食育 / 乳幼児施設 / 保育者 / 保護者
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、乳幼児に対する食育活動の一層の推進とそれによる食生活の向上を目的とし、保育所(園)・幼稚園・認定こども園などの施設(乳幼児施設)における食育活動の実態や食育活動に対する施設長および保育者等の認識について明らかにすること、調査結果と種々の指針等との比較を行い、各施設の食育活動推進における課題を明らかにすること、施設利用児の保護者に対する調査も同時に行い、保護者が期待する乳幼児施設での食育活動の在り方や実施されている食育活動の保護者への影響についても検討を行うことを目的としている。さらに調査内容から、保護者や乳幼児施設の希望や状況に合わせたより良い食育活動を実施するための食育活動推進マニュアルの作成を目指している。
令和2年度は乳幼児施設における食育活動について調査するため3種類のアンケート調査を行った。各調査の概要としては、①乳幼児施設における食育活動の実態:施設における食育活動状況とより良い食育活動を行うための環境要因の調査を実施し、乳幼児施設103施設に書面によるアンケート調査を依頼し、64施設(回収率62.1%)から返答を得た。②食育活動に対する保育者等の認識:保育者等の食育活動に対する認識、保育者等が持つ食育活動に対する課題の調査を実施し、乳幼児施設103施設に勤務する保育者(教職員)に書面にて依頼し、インターネットを使用したアンケートフォームより224の回答を得た。③乳幼児施設で実施されている食育活動に対する保護者の認識と影響:施設における食育活動を保護者がどのように認識し、食育が家庭に対しどのように影響を与えているかに関する調査を実施し、乳幼児施設103施設に年長児(5歳児)の子供を預ける保護者に書面にて依頼し、インターネットを使用したアンケートフォームより292の回答を得た。
今後はこれらの集計・統計処理を実施する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

申請時の予定として、令和2年度は施設、保育者、保護者に対するアンケート調査の実施としていた。
新型コロナウィルス感染拡大によって、各機関への連絡や訪問、調整などが滞り、当初は計画の遅れを感じていたが、調査方法を紙面からインターネットへ変更し、協力施設や施設関係者との接触を可能な限り減らすことで調査を実施することができた。しかし、調査方法の変更に伴い、回答数が予定より大幅に減少したことや、新型コロナウィルスによる各施設での食育活動の中止が、研究計画に大きな影響をもたらしたことは言うまでもない。今後も新型コロナウィルスの影響は続くと見込まれており、対応するために研究計画の見直しを行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

令和2年度は概ね予定通り施設、保育者、保護者に対する調査を実施し、それぞれのデータを収集することができた。よって、まずは収集したデータの集計・統計処理を行い、得られた結果は学会発表などで公表する予定である。調査結果より明らかにするものとしては①乳幼児施設における食育活動の実態、②食育活動に対する施設長および保育者等の認識、③乳幼児施設で実施されている食育活動に対する保護者の認識と影響である。さらに、これらの調査結果を踏まえ、各施設の抱える課題の解決や対応方法を検討し、保育者や栄養士の経験の多少により左右されることのない実施可能な食育活動推進マニュアル作成へ取り掛かる予定である。
また、今回実施した調査を実施するにあたり、「新型コロナウィルス感染症拡大前の状況」に絞って調査を実施したが、今後の本邦の状況を考えると、新型コロナウィルス感染症が全く影響しない状況での食育活動の実施については難しいのではなかと考える。そこで新たに新型コロナウィルス感染症の影響に関する追加調査の実施について検討を行い、食育活動における新型コロナウィルス感染症の影響について考慮するための準備を整えたいと考える。

Causes of Carryover

新型コロナウィルス感染の影響のため、当初予定していた学会などの出張がすべて中止になり、関連施設への連絡もすべて電話等で行ったため出張費を使用しなかった。
また、感染拡大時期においては研究の進行を一旦中止し、本来予定していた調査の方法などもすべて見直した。調査方法の変更が必要となり、変更によって生じるコストの見通しが立たなかったため、機器や消耗品の購入を中止した。実際にはコストのかからない方法を用いたため、予定外の支出はなく、次年度使用額が生じることとなった。
よって、生じた次年度使用額については物品等の購入については令和3年度に当初の予定通り使用する見込みである。また、その他の次年度使用額についてはコロナ禍によって生じた食育への影響についての調査を検討しており、可能であれば調査費用として用いたいと考える。

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Published: 2021-12-27  

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