2022 Fiscal Year Research-status Report
小学校における国語科マルチモーダル・リテラシー学習指導プログラムの開発
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20K13971
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Research Institution | Shigakkan University |
Principal Investigator |
松岡 礼子 至学館大学, 健康科学部, 准教授 (50845998)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 国語科メディア・エデュケーション / イギリス比較国語教育 / マルチモーダル・リテラシー / マルチモーダル・アプローチ / マルチモダリティ理論 / 社会記号論 / 教師教育 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍において長期間にわたり対面授業の機会を逸した学習者の、ことばの力の掘り起しと自他のコミュニケーションの場づくりを喫緊の課題ととらえ、学習者の発話を促し、話し合いや作文の学習指導への展開を容易にする、現代絵本の教材性に着目した研究・普及活動を継続履行した。 現時点での研究成果の社会への還元のための普及活動の一環として、岡崎市立根石小学校教職員研修(愛知県)「絵本の語りをよむ」において、学校現場におけるアフターコロナの学習指導を模索する教職員に対して、自他の対話を促す教材選びと、教材研究の方法としてのマルチモーダル・アプローチの位置づけについて提言した。 教員志望の学生自身のマルチモーダル・リテラシーの育みと、令和型の国語科学習指導の提言のために活用した素材および学生反応については、第74回中国四国教育学会自由研究において報告し、「小学校におけるマルチモーダル・アプローチを活かした国語科学習指導:現代絵本『どうぶつえん』(未邦訳)の教材性に関する一考察」を『教育学研究紀要』第68巻(CD-ROM版)に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
長期にわたる新型コロナウィルス感染症対策が我が国の学校現場にもたらした影響は大きく、こどもの健全なコミュニケーションの力の育みが喫緊の課題となったことをふまえ、本研究の計画の見直しも必要になり、そのための準備に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
イギリスでの実地調査については計画を改め、国内でのパイロット授業の成果を理論と実践の書にまとめることで本研究の成果のまとめとしたい。
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Causes of Carryover |
研究計画の見直しにより、海外旅費等の発生がなかったため、次年度使用額が生じた。これらは翌年度の印刷費や謝金の一部として使用する計画である。
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