• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2021 Fiscal Year Research-status Report

生物教育におけるシステム思考を中心とした推論能力の育成と指導に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K13998
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

山本 高広  静岡大学, 教育学部, 助教 (50837698)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords生物教育 / 推論能力 / システム思考
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、生物教育における児童・生徒のシステム思考を中心とした推論能力の育成に向けた具体的な指導方法、授業展開、教材開発を考案し、学校現場における実証的な分析を通して、その有効性を確かめることにある。
2020年度は、諸外国におけるシステム思考に関する先行研究から得られた知見により、我が国においてもシステム思考に関する認識調査を行う必要性が出てきた。そこで、我が国の高校生・高校教員を対象としたシステム思考に関わる理論についての認識調査をデザインし、その後実際に、ある高校での調査をすることができた。
2021年度は、2020年度で実施した調査で得られた結果をまとめ、研究論文としての執筆を進めた。また、試行的調査ではあったが、児童・生徒のシステム思考を中心とした推論能力の育成に向けた具体的な指導方法、授業展開、教材開発の案を提案し、実証的なデータをとることができた。しかし、その調査はオンラインで行ったことや小学生には概念的に難しかったこともあり、研究としての課題も浮き彫りとなった。2022年度は、その指導方法、授業展開、教材開発の案について精査、再構築し、実際の学校現場でより妥当で客観性のある実証的なデータをとるように努めていきたいと考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在までに、研究論文を2本、執筆を進めているため。また、精査や再構築は必要であるが、2022年度で実施するための授業実践の構想もあるため。一方で、理論的な知見やモデルのまとめが不十分であり、その取り組みを一層充実させる必要があるため。

Strategy for Future Research Activity

2022年度は、2021年度で試行的に実施した児童・生徒のシステム思考を中心とした推論能力の育成に向けた具体的な指導方法、授業展開、教材開発の案について、精査、再構築し、実際の学校現場での実証的なデータ集めを行う予定である。また、本研究課題に対する理論的な知見やモデルのまとめについても進めていく予定である。
2023年度は、2022年度までの調査を研究論文として掲載することを目指すとともに、本研究課題に対するまとめや今後の展望を考えていく。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、国内学会が対面ではなく、オンライン開催となり、予定されていた旅費等の支出がなかったこともあり、2021年度も2020年度に引き続き、余剰額が多くなった。2021年度に予定していた教材費や物品費等も、想定よりも支出がなかった。2022年度も引き続き同様の支出の傾向があると予想されるが、学校現場での授業実践も予定されているため、何らかの形で学校現場に還元していきたいと考えている。

URL: 

Published: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi