2021 Fiscal Year Research-status Report
体ほぐしの運動領域における系統的整理と包括Web教材システムの開発
Project/Area Number |
20K14020
|
Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
高田 康史 広島文化学園大学, 人間健康学部, 准教授 (80715467)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 体ほぐしの運動 / 包括webシステム / 体つくり運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我が国の保健体育科教育における体ほぐしの運動の指導法開発を行うとともに、多忙を極める学校現場の教員の一助となる“包括Web 教材システム” を構築すること目的としている。 具体的には以下の3点を課題としている。 研究課題①はシアターゲームやアイスブレイクなど、教育界以外(演劇界やダンス業界、セミナー業界) の現場で広まっているワークなどの教材化。研究課題②は典型的な教材として広まる「体ほぐしの運動」ワーク及び課題①で開発したワークを、発達段階など考慮し体系的整理・分類。研究課題③は、「体ほぐしの運動」の指導資料“包括WEB 教材システム「体ほぐし教材倉庫」”の作成及び実地研修会の開催。 現在までの研究遂行状況としては以下の通りである。研究課題①については、体ほぐしの運動 ワークに関わる文献及び研究者が既知であるワークに加えて、聞き取り調査などを用いてワークに関して情報収集を行っている。現時点で100以上の例を収集している。この中から、学習指導要領において体ほぐしの運動の要素としてあげられる「気付き」「関わり合う」要素を持つワークに関して取捨選択を行っている。研究課題②については体系化のための分類方法ついて国内の研究者などに協力を依頼して検討中である。研究課題③については、webシステムを作成するための会社を選定している状況であり、作成においてより柔軟に対応できるweb会社を選定している。研修会に関しては未実施の状況である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の予定では、研究課題①における研究者などへの聞き取りを現地にて行う予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、現地視察を行うことができない状態である。本研究におけるワークは、学習指導要領にも示される「気付き」「関わり合う」要素を持つ手軽な運動を想定している。しかしながら、新型コロ ナウイルス感染拡大防止の観点から、多数の人間が関わり合いを持つであろうワークは実施ができない状況下であるといえる。そのため、上記に示したように現地での聞き取り調査(実体験を含む)が実施できない状況にあり、想定したほどのワークを収集できていないのが現状である。 研究課題②・③に関しては、①の収集を持って進めていくべき課題であるため、現状としては、研究実績の概要で説明した段階までしか研究を遂行できていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年は、包括webシステムの作成に入る予定であったが、現状から行けばシステムの開発にまで着手できない状況である。上記、進捗状況に示したように、コロナ禍では、研究課題①の実地調査が難しいため、研究内容を大幅に修正を余儀なくされている。
本研究では動画撮影を計画しているが、現状、マスクなしでの撮影が厳しい状態である。世の中がマスクなしで撮影可能なフェーズになるまでは、体ほぐしの運動の本質を考えても研究は中断せざるを得ない。
|
Causes of Carryover |
本研究の段階としては、動画素材の作成→web包括支援システムの作成の手順で動いている。しかしながら、現状では、動画素材の撮影が困難な状況にあると言える。そのため、ホームページ作成のための予算及び動画作成のための予算が手付かずである。 動画素材を作成する際には、「体ほぐしの運動」に該当するワークを行う場合、密になる状況が容易に想像される。また、ワークの特性上、撮影に際しては、「表情」まで撮影することが重要である。このような動画を撮影するためには、全員が撮影の何時間か前までにpcr検査を受けるなどの対策が考えられるが、コスト面や物理面を考えても現実的ではない。より安価な抗原検査なども選択肢には入るが安全性を担保できるものではない。 したがって、コロナ禍が落ち着き、ノーマスクで撮影ができる状態まで研究を中止せざるを得ないと言える。
|