2022 Fiscal Year Research-status Report
再評価による感情制御の経験が評価コンピテンスの形成に与える影響
Project/Area Number |
20K14133
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
榊原 良太 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (80778910)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知的再評価 / 認知的評価 / 精神的健康 / 長期縦断調査 / 感情制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
継続中の長期縦断調査について、2022年6月に3回目を、2023年2月に4回目をそれぞれ実施した。いずれも対象は国内の中学2年生であり、2022年度の調査によって、中学1年生から2年にわたるデータの収集が完了した。調査に用いた変数は前年度までと変わらず、認知的再評価、認知的評価、精神的健康度を中心としたものであった。全6回にわたる縦断調査を計画しているため、詳細な分析は未実施であるが、縦断調査に必要な分析手法、特に成長曲線モデルについては現在情報を収集しているところである。 また、本プロジェクトに関連して、日本感情心理学会において感情制御をテーマとしたシンポジウムを実施した。本プロジェクトの重要な理論的支柱であるGross(2015)の拡張版プロセスモデルについて深い議論ができたほか、認知的評価と認知的再評価に関しても、様々な視点から意見を交わすことができ、プロジェクトの進展につながる重要な機会となった。 さらに、認知的再評価の測定尺度であるCognitive Emotion Regulation Questionnaire日本語版の改訂に取り組み、その成果を国際誌へ投稿・掲載された。本調査において用いられている尺度とは異なるものの、結果の解釈・考察を行う上で欠かせない尺度であり、尺度の妥当性・信頼性が高まったことは、本プロジェクトの遂行やその先を見据えても、非常に意義が大きいと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査は当初の計画通りに順調に進んでいるが、詳細な分析が未実施であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、最終年度は5、6回目の調査を実施する予定である。また、全てのデータを収集し次第、成長曲線モデルを用いた分析を実施する。
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Causes of Carryover |
オンライン調査にてドロップアウトした参加者がおり、当初よりも調査費が安くなったため。今年度は論文執筆の際の英文校閲費や論文掲載料に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)