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2021 Fiscal Year Research-status Report

抗PD-1抗体療法におけるCXCL2による腫瘍免疫制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 20K16317
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

松尾 規和  久留米大学, 医学部, 助教 (80839001)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
KeywordsPD-1 / PD-L1 / 免疫チェックポイント阻害剤 / CXCL2 / CXCR2
Outline of Annual Research Achievements

がん細胞株を用いたCXCL2の癌細胞成長へ与える影響の確認:17種類のがん細胞株(PC9, H1975, H1993, HCC827, 11-18, A549, LK87, H2228, H3122, EBC-1, Calu-1, LC-1, PC-10, H226, QG56, H28, H2452)におけるCXCL2分泌を、培養上清に対してCXCL2のELISA kitを用いることで解析を行った。CXCL2分泌はH2228, H3122, LC-1, H2452で高値であったが、H1975, H1993, 11-18, PC-10, QG56からの分泌を認めなかった。また、各がん細胞株におけるCXCR2発現をWestern Blottingを用いて確認した。CXCR2はPC-9, H1993, 11-18, H3122, EBC-1, Calu-1において強発現しており、LK-87, H2228, LC-1, PC-10, H28, H2452では発現していなかった。CXCR2発現を認めたがん細胞株にCXCL2リコンビナント蛋白を加え、MTTアッセイによる細胞増殖能評価を行ったが、CXCL2は癌細胞増殖に影響を及ぼさなかった。
Wild type mouseにおいて高PD-1抗体投与は末梢血中のCXCL2濃度に影響しなかった。腫瘍移植マウスモデルにおけるCXCL2動態と腫瘍微小環境における免疫細胞プロファイルの解明:C57BL/6マウスを用いたMC38結腸癌モデルに対して、抗PD-1 抗体を投与し、良好な腫瘍制御効果を認めた。抗 PD-1 抗体投与前後のCXCL2変化は投与後の腫瘍容積と相関していた。フローサイトメトリーにて治療終了時の脾臓ならびに腫瘍組織内のMDSC発現を確認した。PD-1抗体投与群では非投与群に対して脾臓におけるMDSC発現が有意に低下していた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

C57BL/6マウスを用いたMC38結腸癌モデルに対する抗PD-1抗体投与実験とフローサイトメトリーを用いた実験は上記の如く進捗している。再現性を得るための実験中であり、実験遂行はやや遅れている状態と判断した。

Strategy for Future Research Activity

現在遂行中である再実験を速やかに終了する。その後、研究計画の予定通りにヒト組織検体を用いた抗PD-1抗体療法治療前後における腫瘍微小環境とCXCL2動態 の関係解析を遂行する。

Causes of Carryover

MC38結腸癌モデルに対する抗PD-1抗体投与実験とフローサイトメトリーを用いた実験の再実験進捗がやや遅れているため、未購入となっている物品が存在する。未購入の物品については2022年度に使用予定である。

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Published: 2022-12-28  

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