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2020 Fiscal Year Research-status Report

活性化NK細胞を用いた新たなCAR-NK細胞療法の開発

Research Project

Project/Area Number 20K16437
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

神谷 尚宏  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20574693)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
KeywordsNK細胞療法 / 固形腫瘍 / 細胞増幅法
Outline of Annual Research Achievements

CD19CAR-T療法に代表される近年のCAR-T療法の成功は白血病、リンパ腫治療に大きな変革をもたらしたが、一方固形腫瘍に対するCAR-T療法は臨床応用に至るだけの成果を上げることができていない。CAR-T療法が効果を挙げるために、腫瘍細胞すべてに、かつ腫瘍細胞のみ特異的に発現する抗原が必要となるが、固形腫瘍においてそのような対象を発見することは非常に困難である。また、CAR-T細胞療法に伴うサイトカイン放出症候群など重篤な合併症も解決すべき問題である。
これに対してNK細胞を用いたCAR-NK細胞療法はその非特異的な抗腫瘍活性や放出するサイトカインの種類が違うことからサイトカイン放出症候群のリスクが少ないこと、さらには移植変態宿主病を起こしにくく第三者からのNK細胞療法も可能であることなど、現在のT細胞を用いたCAR療法では達成できない可能性を秘めている。一方、NK細胞はT細胞に比べて増幅・長期生存が難しく、細胞免疫療法として十分な効果を発揮するためにはまだ十分な研究がおこなわれていない。
本研究の目的はNK細胞に適したCAR細胞療法を確立すること、特にNK細胞が生体内で効率よく増幅・長期生存する仕組みを確立することにある。
本年度は新型コロナウイルス流行の影響もあり主にCARコンストラクトの計画、作成を行うとともに、実験の基本となるNK細胞を生体外で効率よくするためのシステムの構築を行った。また、実験系の基礎となる細胞障害アッセイやサイトカイン放出アッセイなどを確立した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の計画では、本年度中にNK細胞に適したCARコンストラクトの作製、CARーNK細胞作製、基礎データの蓄積を行う予定であった。
しかし、コロナウイルス感染に伴う研究活動の一時停止、クローニングに困難を伴ったことなどがあり、全体の計画からやや遅れて進行している。

Strategy for Future Research Activity

本年度前半にはクローニングを完了し、細胞株へのCARーNKの発現、サイトカイン放出や細胞障害活性などを確認する。 その後、末梢血NK細胞増幅によってえられたNK細胞へのCAR導入法の確立、機能解析を行うとともに、マウスを用いた細胞障害活性の確認などを進めていく予定である。

Causes of Carryover

本年度の研究が遅れたことに伴い、使用額も予定よりも少なくなりました。
一方、次年度においては本年度および次年度それぞれで行う予定であった研究を加速し行う予定であり、次年度での予算使用を計画している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021 2020

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Invited: 1 results)

  • [Journal Article] 【ウイルス感染と血液疾患】造血細胞移植後のウイルス感染に対するウイルス特異的T細胞療法2020

    • Author(s)
      友田昴宏、神谷尚宏、森尾友宏
    • Journal Title

      血液内科

      Volume: 81 Pages: 688-694

  • [Presentation] NK cell immunotherapy for childhood cancer: its’ potential advantages and barriers to overcome2021

    • Author(s)
      Takahiro Kamiya
    • Organizer
      The 12th JSH International Symposium
    • Int'l Joint Research / Invited

URL: 

Published: 2021-12-27  

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