2021 Fiscal Year Research-status Report
地域高齢者における糖尿病による脳の部位別萎縮の経時的変化:久山町研究
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20K16524
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
平林 直樹 九州大学, 伊都診療所, 講師 (20784474)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 糖尿病 / voxel based morphometry / 糖負荷後2時間血糖 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度の研究実績概要は以下の通りである。 ①平成24年に頭部MRI検査を実施した65歳以上の福岡県久山町の地域高齢住民1,189名を対象に、令和2年度に解析を実施した「地域高齢者における糖尿病と脳萎縮パターンとの関係:久山町研究」について論文化し、令和4年3月に英文専門誌にアクセプトされた。 ②平成24年と平成29年の2時点の頭部MRIの3次元T1強調画像データを用いて、画像解析ソフトウェアSPMのCAT(Computational Anatomy Toolbox)12を用いて縦断voxel based morphometry(VBM)解析用の前処理を行い、脳の部位別萎縮の経時的変化における糖尿病の影響について検討するためのデータセットを整備した。
以上、令和3年度はおおむね研究実施計画の通りに研究を遂行できている。令和4年度には画像データと耐糖能レベル、空腹時血糖、糖負荷後2時間血糖、負荷前後のインスリン値、ヘモグロビンA1c、糖尿病の罹病期間・治療状況・合併症など様々な血糖関連指標と組み合わせて解析することにより、血糖関連指標と脳構造変化の関連を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、令和2年度に解析を実施した「地域高齢者における糖尿病と脳萎縮パターンとの関係:久山町研究」について論文化し、令和4年3月に英文専門誌にアクセプトされた。また、縦断VBM解析用のデータセットを整備できた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は、平成24年と平成29年の2回にわたり頭部MRIを撮像した住民を対象に、画像データと耐糖能レベル、空腹時血糖、糖負荷後2時間血糖、負荷前後のインスリン値、ヘモグロビンA1c、糖尿病の罹病期間・治療状況・合併症など様々な血糖関連指標と組み合わせて解析することにより、血糖関連指標と脳構造変化の関連を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
頭部MRIデータの画像の前処理やデータ解析を自分とボランティアの大学院生を中心に実施したため、人件費を節約できた。また、新型コロナウイルスの影響により、参加を予定していた学会がオンラインでの参加となった。繰越しとなった研究費は、データの整備・解析にともなう人件費、研究費、成果発表の旅費に充てる。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 地域高齢住民における歩行速度と認知症発症および脳容積との関連:久山町研究2021
Author(s)
多治見昂洋, 古田芳彦, 平林直樹, 本田貴紀, 秦 淳, 小原知之, 柴田舞欧, 中尾智博, 北園孝成, 中島康晴, 二宮利治
Organizer
第36回日本整形外科学会基礎学術集会
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