2020 Fiscal Year Research-status Report
心不全合併貧血における鉄代謝調節機構の関与とそれに基づく新規治療法の探索
Project/Area Number |
20K16536
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
康村 誠希 兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (10784051)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 貧血 / 心不全 / 慢性腎臓病 / 鉄代謝調節機構 / 内科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、心不全モデル動物を用いて鉄代謝調節機構が心不全合併貧血の治療標的になり得るかを検証し、心不全合併貧血に対する新規治療法を確立することを目的とする。
まず、『プロリン水酸化酵素阻害薬が、十二指腸における鉄吸収関連蛋白の発現異常を改善し、心不全合併貧血を改善する』との仮説を立て、心不全モデルラットにプロリン水酸化酵素阻害薬を経胃ゾンデを用いて8週間投与した。しかしながら、心不全モデルラットの貧血に明らかな改善傾向が認められなかった。本結果はプロリン水酸化酵素阻害薬の投与量や投与方法に起因している可能性があり、現在投与量や投与方法を含めて再考し検討しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
プロリン水酸化酵素阻害薬の投与量や投与方法が安定していないため
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Strategy for Future Research Activity |
プロリン水酸化酵素阻害薬の投与量や投与方法を数種類準備し、検討している。
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Causes of Carryover |
物品費が予定より低く抑えれたため。今年度は様々な薬剤の投与量・投与方法、細胞実験を含め計画を予定している。そのため、薬剤や細胞培養液などの消耗品の購入に助成金の使用を予定している。
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