2021 Fiscal Year Research-status Report
治療層別化に向けた原因不明自己免疫性脳炎single-cell病態解析
Project/Area Number |
20K16577
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石倉 照之 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (80838524)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 自己免疫性脳炎 / NORSE / シングルセル解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
自己免疫性脳炎の臨床情報、髄液、血清、PBMCなどサンプルの収集は引き続き継続している。さらに将来的には同患者の髄液細胞、PBMCも採取しており治療層別化を目指したCyTOFの施行も予定している。一昨年度の進捗報告した視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)患者の髄液形質細胞をシングルセルソーティングして作成したリコンビナントAQP4抗体を用いてラット疼痛動物モデルを作成し、ATPに着目した疼痛メカニズムを明らかにした(Teruyuki Ishikura et al. Journal of Neuroinflammation)。自己免疫性脳炎でもラット脳切片を用いて髄液、血清中の抗神経抗体のスクリーニングを行って、髄液中に抗神経抗体を含むサンプルもいくつか集まってきている。その過程で自己免疫性脳炎に対してヒト化抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体であるトシリズマブが奏功した症例を経験したので報告した(Tomoya Wadayama et al. Journal of Neuroimmunology)。対外的な情報開示として、昨年度は学会発表を国内において2講演、海外において1講演を行った。国内の日本神経治療学会においては優秀賞を受賞した。いずれも視神経脊髄炎の髄液細胞由来リコンビナントAQP4抗体によるラット動物疼痛モデルの作成についての報告である。また日本多発性硬化症協会では患者に対して同内容の講演を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自己免疫性脳炎の臨床情報、患者髄液、血清、PBMCなどサンプルの収集は徐々に集まりつつある。自己免疫性脳炎と同様にNMOSDの患者由来リコンビナントAQP4抗体を用いた疼痛動物モデルを作成し病態解明を行った。また臨床的にトシリズマブが自己免疫性脳炎の治療選択となりうる可能性を示した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は当初の予定どおり、十分なサンプルが集まれば髄液細胞のPBMCのCyTOF解析を行って治療層別化を行おうと考えている。抗神経抗体については免疫沈降による抗原同定も目指している。また本年も昨年と同様に対外的な情報公開も行っていこうと考えている。
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Causes of Carryover |
順調に研究課題は進んでおり、予算を消費しているが、未施行であるCyTOFによる解析などを予定していて、その費用がかかる予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] High cell surface expression and peptide binding affinity of HLA-DQA1*05:03, a susceptible allele of neuromyelitis optica spectrum disorders (NMOSD)2022
Author(s)
Shohei Beppu, Makoto Kinoshita, Jan Wilamowski, Tadahiro Suenaga, Yoshiaki Yasumizu, Kotaro Ogawa, Teruyuki Ishikura, Satoru Tada, Toru Koda, Hisashi Murata, Naoyuki Shiraishi, Yasuko Sugiyama, Keigo Kihara, Tomoyuki Sugimoto, Hisashi Arase, Daron M Standley, Tatsusada Okuno, Hideki Mochizuki
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 12
Pages: 106
DOI
Peer Reviewed
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