2022 Fiscal Year Research-status Report
併存する不安症を起点とした自閉スペクトラム症の新たな病態解明
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20K16625
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
石塚 佳奈子 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90801449)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 薬物療法 / ネットワークメタ解析 / 自閉スペクトラム症 / 注意欠如多動症 / 併存症 / 不安症 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度も新型コロナウイルス感染症に関する懸念が継続していたことから,自閉スペクトラム症のみならず,双極性障害や注意欠如多動症の薬物療法に焦点を当て,被験者と対面する必要のない手法を用いて本研究課題の学術的問いの解明を目指した。具体的には,カタトニアとせん妄の類似点や臨床症状の重複,カタトニアとジストニアの臨床的な関係性に関する総説を執筆した。また,自閉スペクトラム症をはじめとする神経発達症の児童生徒では,特性の理解が乏しい教員の対応によって学校生活への適応困難をきたすことを踏まえて,適応困難を避けるための個別支援に対する考え方を明らかにするために,教職課程の学生を対象に個別の支援の許容度を調査した。調査結果は学術集会で報告した。さらに,気分障害の薬物療法に関して既報を収集してネットワークメタ解析を行い,共通のプロトコールに基づくRCT実施の必要性を裏付ける結果を得た。得られた知見をもとに総説を執筆し,一般臨床医に対して研究成果をわかりやすく伝えるとともに,RCTの結果を理解する上での限界や今後の課題を示すことができた。今年度は本研究課題の最終年度となるため,以上の結果を論文化して研究集会で発表するとともに,昨年までの成果や既報とすり合わせて,解明するべき課題や方向性を明らかにする。 進行中の研究は以下の2項目である。 1. レセプトデータの使用に関する申請を行った。現在,サンプリングデータセットを受領して解析を進めている。 2. 精神科クリニックと連携して臨床情報に基づいた後方視的研究を実施する予定である。関係機関での倫理審査を受け,現在はオプトアウトに関する周知徹底と,対象者が拒否の意思を示す期間となっている。その後,データ収集と解析を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床データを用いた研究では,倫理申請の手続きやオプトアウトに関する対応,対象者の拒否を表明する期間への配慮により,データ収集の開始が遅れた。レセプトデータの解析に関しては,ビッグデータの取り扱いに必要な知識の不足により,当初の見込みより時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中に臨床データの収集とレセプトデータの解析を実施し,論文化を目指す。
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Causes of Carryover |
データ収集や解析の遅れにより,2022年度中は論文執筆に至らなかった。2023年度に論文発表する際の,英文校正やオープンアクセス費に使用する予定である。
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Research Products
(5 results)