2022 Fiscal Year Research-status Report
造影下低エネルギーX線照射による被ばく線量定量化及び新規放射線治療法実現性の検討
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20K16727
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
河原 大輔 広島大学, 病院(医), 助教 (20630461)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 造影剤 / Computed Tomography / 被ばく線量 |
Outline of Annual Research Achievements |
モンテカルロ計算用に昨年度モデリングしたDual energy CTを使用して造影剤が挿入された場合、挿入されない場合の仮想ファントムを作成し計算を進めている。 研究計画では9通りのX線エネルギー(40-120kV)、20通りの造影剤の大きさ(1辺1- 20cmの立方体)、20通りの造影剤濃度(1- 20mg/ml)とし、合計14400通りの線量計算を行う予定であるが、現在までに7種類のエネルギー、20通りの造影剤の大きさ、20通りの造影剤濃度で計算を行い、完了した。引き続き計算を行い、さらに造影剤投与から変化する時間ごとの造影剤濃度に関しても対応可能な造影剤濃度曲線を反映させた線量増加を解析する。 低エネルギーX線装置により造影剤下線量増加を活用した新規治療法の開発に取り組んでいる。肝臓癌を想定した新たな治療法(LiPERT)を開発した。現在臨床で行われている放射線治療法と線量分布も比較し、腫瘍部分に大きな線量増加を認め、さらに周辺の正常臓器線量を大きく低減した。今後はさらなる治療技術の改善、適用拡大を図る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
造影剤線量増加に関してエネルギーごとに造影剤濃度、大きさを変えて線量増加を検証している。想定する全てのパターンでの計算を終えるため最終年度も引き続き検討を進める。 造影下新規治療法の開発については既存の治療法との比較を終え、さらに治療効率を改善可能か検討を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
実績に関して複数の学会で発表、論文化を進めていく。
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Causes of Carryover |
前年度までに予定していた旅程で見送る部分があったため、次年度で発表機会を増やし、国内、国際学会発表、及び論文投稿を行う。そのため、発表費用、論文掲載費用が必要で予定額以上費用が必要となるため次年度使用額が生じた。
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Research Products
(1 results)