2020 Fiscal Year Research-status Report
低線量X線肺血流イメージングを用いた慢性血栓塞栓性肺高血圧症の新規診断法の確立
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20K16728
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山崎 誘三 九州大学, 大学病院, 助教 (00643347)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 胸部X線動態撮影 / 肺高血圧症 / 慢性血栓塞栓性肺高血圧症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は主に症例の蓄積を行なった。2021年3月末時点で、肺高血圧症例約50例での胸部X線動態撮影肺血流イメージングの撮像を行なえている。症例の蓄積ペースとしては、良好であり、今後、CTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症), non-CTEPH症例の分別能を評価する検討を行なっていく予定である。具体的には、現在のゴールドスタンダードである、肺換気/血流シンチグラフィと比較し、感動、特異度、正診率などがどの程度であるかを読影実験を行う。代表的な症例を画像論文として、American Journal of Respiratory and Critical Care Medicineに投稿している。 さらにCTEPHにおいて、肺血流の定性的、定量的評価の精度を検証するため、肺血流シンチグラフィと比較した。比較的良好な相関が得られ、手術前後の評価においても有用であった。第80回日本医学放射線学会総会(2021年4月)にて発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に症例の蓄積ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、引き続き、症例の蓄積を行いながら、CTEPH, non-CTEPHの鑑別能の検討を行い、学会発表、論文作成まで行なっていく予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で、学会がonline化され、出張費の使用がほぼなかったため。
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Research Products
(12 results)