2023 Fiscal Year Annual Research Report
低線量X線肺血流イメージングを用いた慢性血栓塞栓性肺高血圧症の新規診断法の確立
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20K16728
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山崎 誘三 九州大学, 大学病院, 助教 (00643347)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 胸部X線動態撮影 / CTEPH |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主たる結果となる論文が掲載された。胸部X線動態撮影肺血流イメージングを撮影され、肺高血圧症の診断を受けた患者を後ろ向きに抽出し、CTEPH(慢 性血栓塞栓性肺高血圧症), non-CTEPH症例の分別能を評価する読影実験を行ない、肺換気/血流シンチグラフィと比較した。胸部X線動態撮影肺血流イメージング は、肺高血圧症からCTEPHを検出することにおいて、高い感度、特異度、正診率をもち、肺換気/血流シンチグラフィの結果との一致度も高いことがわかった。 Efficacy of Dynamic Chest Radiography for Chronic Thromboembolic Pulmonary HypertensionのタイトルでRadiology誌に掲載された(Radiology. 2023 Mar;306(3):e220908)。今後は、本研究結果をもとに前向き治験が予定されており、日本から世界に発信できる新たな医療機器開発のための非常に重要なデータとなったと考えられる。 また、適切な診断を得るためには画像の質の向上、均一化が必要であり、動態撮影の撮影パラメーターに関する検討を世界で初めて報告している(J Appl Clin Med Phys. 2024 Jan;25(1):e14222)。今後、多くの論文で引用されることが期待される。 他、本研究に関連するinvited review1報(Jpn J Radiol. 2024 Feb;42(2):126-144)、editorial comments2報(J Thorac Dis. 2023 Dec 30;15(12):7155-7158; Circ J. 2023 Dec 25;88(1):168-169)、症例報告1報(Eur Heart J. 2023 Apr 21;44(16):1479)を発表した。
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Research Products
(9 results)