2021 Fiscal Year Research-status Report
高分解能MRI、T2マップ、ZTEによる手関節構造解析と臨床応用
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20K16738
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
堀内 沙矢 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 医員 (90867029)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、健常ボランティア群を対照とした高分解能MRIによるTFCC形態と尺骨付着部の観察、T2マッピングを用いた手関節軟骨損傷の定量、ZTEによる尺骨形態解析についての至適撮像条件の検討が困難であった。そのため、すでに撮像されていた手関節の同様の撮像シークエンスの画像や、患者群を対照として撮像された膝・肩など多関節における同様の撮像シークエンスの画像について、解析し撮像条件の改良について検討した。医学放射線学会の遠隔参加により、T2マッピングおよびZTEによる新たな撮像技術についての情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために、病院内での健常ボランティアを対照とした撮像が困難な状況が続いているため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の感染状況が落ち着き次第、以下のような健常ボランティアを用いた各撮像シーケンス至適撮像条件の検討と画質評価を行う予定である。 高分解能MRIおよびT2マッピングについては予備実験で決定した至適撮像条件に沿って、2D/3Dシークエンスの画質評価、健常軟骨T2値の解剖学的分布の同定を行う。 ZTEについては以前の臨床用3T-MRIでの予備実験にもとづき高分解能と高コントラストを実現する至適撮像条件を検討する。 健常ボランティアで至適撮像条件を決定したあとに、実際の患者でこれらのMRI撮像を実 施し、手術所見やCT画像との対比と、靭帯、軟骨、骨病変の検出能と画質の評 価を行う。描出の欠点などの問題点を洗い出し、撮像条件を再検討する予定である。
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Causes of Carryover |
Webでの学会参加となったため、旅費が不必要であった。 また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止で健常ボランティア群の撮像が行えず、その画像解析を予定していた機器の購入が遅延したため。
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