2022 Fiscal Year Research-status Report
四次元CTから肝線維症を捉える革新的な硬度マップ構築法の開発と放射線治療への応用
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20K16789
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤本 昂也 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (20867816)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | MRI / 有限要素法 / エラストグラフィ / 放射線治療 / 肝線維症 / 機能温存 |
Outline of Annual Research Achievements |
一般的なMRI装置で撮影可能なT1強調MRIから呼吸による肝臓の変位量を観測し,構造力学的手法によって肝硬度を計算する新規手法の構築を行った.さらに既存の診断指標であるMRIによるエラストグラフィとの比較を行うことで,作成した硬度マップが肝臓の領域ごとの肝線維症診断の画像バイオマーカとして使用可能であるか評価を行った。 本手法で作成した肝硬度マップとMRエラストグラフィで観測した肝臓硬度の間には強い相関が観測され,肝臓の領域ごとの線維化診断において有用なバイオマーカーである事が示された。 この手法は呼吸性移動を観察可能な他モダリティの撮影方法に応用可能であり,放射線治療における四次元CTから取得された画像を用いて同様に硬度マップを作成することができるため,放射線治療計画にも応用可能である.今後,臓器機能の温存を目的とした治療計画に応用する予定である. 本研究成果は論文投稿し,掲載された(Physics in Medicine & Biology, Volume 67, Number 15).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた研究計画通り順調に進行し,2本の論文掲載を終えているため.
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Strategy for Future Research Activity |
新たな課題として放射線治療計画への応用に取り組んでいく予定である.
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Causes of Carryover |
社会情勢のため,特に国際学会での発表を計画通り実施することが困難であったことが要因である.次年度(令和5年)5月に欧州放射線腫瘍学会に参加および発表することが決まっているため,その参加費,旅費,論文投稿費用などに充てる予定である.
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